著者:堤隆、出版社:NHKブックス
伊豆半島の沖にある神津島でとれた黒曜石が長野県の野尻湖遺跡から発見されました。3万年前に、直線で300キロも離れているところまで運ばれていたというわけです。
黒曜石は切れ味が大変よく、今でも外科手術のとき神経の切断にメスを使わず黒曜石をつかうアメリカの外科医がいるほどだそうです。
黒曜石について少しばかり知ることができました。
2005年2月10日
2005年2月10日
著者:堤隆、出版社:NHKブックス
伊豆半島の沖にある神津島でとれた黒曜石が長野県の野尻湖遺跡から発見されました。3万年前に、直線で300キロも離れているところまで運ばれていたというわけです。
黒曜石は切れ味が大変よく、今でも外科手術のとき神経の切断にメスを使わず黒曜石をつかうアメリカの外科医がいるほどだそうです。
黒曜石について少しばかり知ることができました。
2005年2月10日
著者:松田忠徳、出版社:熊日出版
黒川温泉は今や日本一有名な温泉です。湯布院をしのぎます。なぜ、そうなったのか、温泉教授が地元旅館の経営者と対談しながら解明しています。
雑木を植えて、昔ながらのひなびた温泉街とした。ツァー客や団体客に頼らなかった。いろんな工夫が紹介されています。温泉にはシャワーも石けんもない。心を清める場だから・・・。残念なことに、私は黒川温泉に行った記憶がありません。
湯布院温泉の方は何度も行ったことがあります。車が多いのが難点ですが、しっとり落ち着いた町です。でも、ここも最近はリゾートマンションが続々建っています。高層ビルは似つかわしくありません。また、湯布院町が町村合併でなくなりそうなのも心配です。
スイスのツェルマットは小さな山あいの町です。そこにはマイカーの乗り入れは禁止されています。電気自動車のみです。湯布院もそれくらい徹底的に規制したらもっと良くなると思うのですが、現実には逆行している気がして心配です。
2005年2月10日
著者:阿部輝夫、出版社:ちくま新書
私は幸い、まだバイアグラのお世話にならないですんでいます。でも、バイアグラって、どれだけ効果があるのか疑問だし、副作用もひどいらしい・・・、そう思っていました。でも、この本を読むと、どうも誤解だったようです。
バイアグラの効果はほぼ100%。副作用はあっても軽微で、顔がほてる、頭がボーッとする、軽い頭痛、鼻詰まりがあるといった程度。たまに色覚異常が出ることがある。
ただし、バイアグラは勃起障害の特効薬だが、脳が性的に興奮した状態でないと作用しない薬である。子どもが欲しくない思いが強かったり、うつ症がひどかったりすると、バイアグラも効果はない。
30代や40代の男たちに性嫌悪症が蔓延している。そして、それはエリートに多いとは・・・。日本はいったいどうなるのでしょうか・・・。
2005年2月10日
著者:佐野高太郎、出版社:かもがわ出版
アフリカ南部のカラハリ準砂漠地帯に生息するチーター兄弟が主人公です。こんなに近寄ってカメラをかまえて、襲われなかったのが不思議なほどです。精悍なチーターの表情がくっきり鮮明なのは、さすがイギリスBBCの賞をとったほどのプロカメラマンです。
大平原のなか、チーターはじっと獲物を狙って3日間も観察していることがあるそうです。ここで狙われるのはスプリングポックです。シカみたいな動物です。
チーターは瞬間時速120キロといっても、500メートルしか持久できません。他方、スプリングポックは、時速80キロを10キロメートル以上も続けることができます。したがって、両者には、一定の距離をおいておけば、「安全」(逃げられる)という関係にあります。
それでも、ときには獲物を仕留めなければチーターは生きていけません。一度ありついたら、5日間はお休みです。こうやって自然の摂理は働いています。チーターはジャッカルには強くても、ハイエナは負けてしまいます。また、ライオンがいると獲物を横どりされるので狩りははお休みします。
アフリカの大自然のなかで、野生動物たちの生きていく厳しさがよく撮れている大型写真集です。
2005年2月9日
著者:永江 朗、出版社:ポプラ社
目に悪いと分かっていても、電車の読書はやめられない。本の面白さには勝てないから・・・と眼科医が語っています。私の読書タイムは、ほとんどが移動中の車内です。今でも近視ですから、メガネなしで本は読めます。近視は、読書のために目が適応した結果とあります。なるほど、ですね。
本はどんどん汚して読んだ方がいい。そうなんです。私は赤エンピツでアンダーラインを引きまくります。この読書感想文は、その赤いところを読み返しながらつくるのです。
ですから、私が読んだ本は、「ブックオフ」などに引き取ってはもらえません。
著者は本を読むのが早いようです。毎日毎日、本を読んでいると自然に早くなるというのは本当です。私は昨年は569冊読みました。それでも最高記録757冊に及びませんでした。要するに、それだけ移動していたということです。学生時代から簡単な読書ノートをつけています。
でも、ときどき読んでいるこの瞬間がずっと続けばいいのに、と思えるほど面白い本に出会います。ページをめくる手がもどかしいほど、次がどうなるのかを知りたいのです。同時に、読み終えたくないという気にもなるのです。そんな気になった本として私がまっ先に思い出すのは『沈まぬ太陽』です。わくわくしながら、ときに憤慨しながら、充実した思いで読みふけりました。
著者は、本を読むためにはテレビを消せ、と強調しています。まったく同感です。私はまったくテレビを見ません。
テレビは悪魔の発明品だ。テレビのニュースなんか見なくても何の支障もない。それどころか、テレビを見ない方が事件の本質がよく分かるようになる。
映像は考える力と想像力を奪ってしまう。テレビは麻薬のようなもので、見なくなってはじめのうちは禁断症状が出てくる。しかし、そのうち、テレビなんか見なくても立派に毎日を過ごすことができるようになる。
NHKの海老沢会長辞任騒動の本質は、NHKテレビを見ていても絶対に分かりません。要は、NHKは自民党と財界という権力者の方にしか目が向いていないということです。「公平・中立」の公共放送なんて笑わせます。うちにも一応テレビはありますので、ささやかながらNHKの受信料の不払い運動に参加することにしました。やっぱり、ひどいと思ったら、声をあげないといけませんからね・・・。