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2004年11月 の投稿

裏金・警察の犯罪

カテゴリー:未分類

著:しんぶん赤旗取材班、出版社:新日本出版社
 警察が組織的に裏金をつくっていたことは何人もの勇気ある警察官による内部告発によって明らかになったと思います。北海道では方面本部長と署次長が実名で、福岡でも元と現の警部が匿名で告発しました。
 しかし、それを取りあげて連載したのは北海道新聞としんぶん赤旗くらいです。いくつかの新聞は集中連載しましたが、いかにも腰が引けていました。警察の仕返しが怖かったのでしょう。
 しかし、警察官がやったことでも公金横領行為に間違いないのです。明らかな犯罪です。
 ところが、検察庁も同じような調活費というのがあり、スネに傷があるので摘発できません。こんなことでいいのか。私も声を大にして叫びたい気分になりました。

ハチがいる

カテゴリー:未分類

著:千葉県立中央博物館、出版社:晶文社出版
 わが家の庭にもハチはよく来てくれます。お尻が丸くて大きなマルハナバチは、いつ見ても可愛いと思います。ミツバチの寿命はせいぜい2ヶ月、女王バチが8年も生きるのに比べると、なんだか哀れです。
 ミツバチは一度刺したら死にますが、それはミツバチだけのこと。ほかのハチは何度も刺すことができます。刺すのは巣を守ろうとするからで、巣から離れているハチは刺しません。ハチに刺されたら、アンモニアを塗るとよいと言われていましたが、今はアンモニアの害の方がよほど大きいとされています。
 植物はイモムシなどの害虫に食べられると、特別な匂いを出して寄生バチなど、害虫の天敵を呼び寄せています。巣のないハチも多く(80%)いるということも初めて知りました。ハチのことを知りたい人におすすめします。

韓国ドラマ、愛の方程式

カテゴリー:未分類

著者:小倉紀蔵、出版社:ポプラ社
 「冬のソナタ」がなぜ、こんなにも日本の女性(とくに中年以上の女性)にもてはやされるのか、独自の鋭い視点で分析しています。「冬のソナタ」は、韓国のドラマのなかでも極端に韓国性を希薄化した作品だ。監督自身も、韓国のドラマの類型からははずれた作品だと自認している。
 韓国の男性は全員マザコンだ。母親を尊重しない男性は若い女性から嫌われ、結婚の対象としてもらえない。えーっ、これって日本と違いますよね・・・。
 現実の韓国は、ドロドロした欲望のうずまく弱肉強食の世界であり、道徳的な社会では全然ない。しかし、韓国社会は道徳志向的な社会なのである。韓国では招き猫は、もっとも招かれざるおみやげだ。韓国人は猫が嫌いなうえに、伝統的に人形も嫌いだから。猫は自分勝手で人の言うとおりにならず、自分の世界を守るから、韓国人は猫が嫌いなのだ。
 なるほど、なるほどと何度も思わず手をうちながら読んでしまいました。

東横インの経営術

カテゴリー:未分類

著者:西田憲正、出版社:日本評論社
 あの日評がビジネス書を出すのか。不思議な気がしました。ただし、内容はごく真面目なビジネスに役立つ本です。
 実は、私は東横インに一度も泊まったことがありません。東横インにはアダルト・ビデオがないからというのでは決してありません。狭すぎる部屋は圧迫感があって息苦しいからです。でも、東横インは安い割には広いベッドで、何より清潔感にあふれているそうです。その秘訣は、ホテルの支配人がなんと全員40代以上の女性に限られていて、男性社員がいないという点にあります。私は常々、日本社会は女性が支えている。日本の女性(とくにおばさんたち)はたくましいと日頃の体験を通して痛感していますが、この本でもその点が実証されています。
 まったくホテル経験のない素人の女性をはじめから支配人として採用し、研修期間を終えたらオープンするホテルで支配人を実地にやってもらうというのです。あまりにも大胆です。マックみたいな分厚いマニュアル本なんか全然ないのです。すごい発想です。
 東横インの正社員は660人、パートを含めると2500人。このうち男性は20人もいないそうです。男性お断りの会社なのです。そして驚くべきことに、ホテル稼働率が8割はあり、それが75%を割ると、月1回の支配人会議において自分の名札が赤札となります。罰金はありませんが、みっともない状態を脱するために奮起せざるをえません。
 勤続10年のベテラン支配人は年収570万円。このほかに、「お小遣い」が成績によってはもらえます。朝、チェックアウトのとき「行ってらっしゃい」と声をかける。名簿をいつも見て名前を覚えるようにして、チェックインのとき、名前で呼びかける。こんな支配人の創意・工夫によって、稼働率が上がるといいます。東横インのリピーター率は6割近いというのにも驚きました。朝食がタダとか、なるほどねー、・・・・と思いながら読みとおしました。

名将・秋山好古

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著者:生出寿、出版社:光人社NF文庫
 日露戦争のとき、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を日本海軍が破ったときに活躍した秋山真之の兄が秋山好古です。同じ日露戦争のとき、陸上の奉天会戦などで騎兵をひきいてロシアのコサック部隊をうち破ったということで名をあげました。
 実は、私の母の異母姉の夫が中村次喜蔵といい、のちに陸軍中将となって敗戦時に満州でピストル自殺しましたが、この人が秋山好古大将の副官をつとめていたことがあるというので、読みました。
 秋山好古は若いころ、4年間もフランスにいてフランス語がペラペラでした。久留米の明善高出身の中村中将も英語が得意でした。秋山好古は司馬遼太郎の『坂の上の雲』にも登場します。日露戦争の大会戦はロシアのクロポトキンの失敗によって辛勝したというのが実態のようですが、このあと日本は勝った、勝ったと浮かれてしまい、あとで手痛いシッペ返しをくらうことになります。

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