著者:井波律子、出版社:岩波ジュニア新書
中国の故事成句には、私の知らないものがこんなにある(忘れたのもたくさんあります)と知って、愕然としました。
殷鑒(いんかん)遠からず・・・自分の戒めとすべき手本はすぐ近くにある。
狡兎死して走狗烹(に)らる・・・敵がいなくなると、功績のあった臣下は邪魔になり殺される。
鹿を指して馬と為(な)す・・・まちがったことを他人に押しつける。
梁上の君子・・・梁(はり)の上に潜んでいた泥棒。
脾肉(ひにく)の嘆・・・実力を発揮する機会のないことを嘆く。
風声鶴唳・・・臆病風に吹かれた者がわずかな物音にも仰天すること。
騎虎の勢い・・・事を計画して中途でやめようと思ってもやめられない。乗りかかった船だ。
国家の不幸は詩家の幸い・・・詩人の皮肉な運命
中国は、なにしろ6000年の歴史をもつ国です。人口も12億人以上。巨大な国です。故事成句で学ぶべきところが多いのも当然でしょう・・・。
2004年11月15日