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2004年10月 の投稿

就職がこわい

カテゴリー:未分類

著者:香山リカ、出版社:講談社
 わが家にも就職を先送りしている人間が若干いるので、他人事(ひとごと)ではありません。私自身は、会社に就職したら思想の変質を迫られそうで恐怖心を感じ、そのため資格試験としての司法試験へ逃げこみました。
 現在は、新卒の就職者の3割が3年以内に自己都合で早期離職する時代だ。職業決定を先延ばしにして当面のところは考えたくないという「猶予」と、努力をしない安易な決定である「安直」にあたるものはアメリカではみられず、これらは日本に特有の職業決定態度である。
 現実の私のまわりには、就職したくても不況のために仕事がないという若者がゴロゴロしています。そんななかの1人は、パチプロみたいに、朝から夕方まで毎日パチンコ店でスロットマシーンにうちこんでいます。これで月に10万円から20万円稼ぐのですから、これも立派な「職業」かもしれないとつい思ってしまいます。いけない、いけない・・・。

ドンと鳴った花火だ

カテゴリー:未分類

著者:國房魁、出版社:新日本出版社
 登場してくる子どもたちの笑顔が実に素晴らしい。見ているこちらの頬まで、ついゆるんできます。ほれぼれするほど生き生きした表情です。
 70歳の「おじいちゃん」がとった写真とはとても思えません。あれっ、野原の一本道を自転車をこいでいく少女の麦わら帽子が風で吹き飛ばされました。その瞬間の写真があります。なんと麦わら帽子にも女の子にもピントがあっています。やらせに
しても難しい写真です。
 4歳くらいの女の子がしなをつくっています。おヘソを写真にとって、とポーズをつくっているのです。色気を感じてしまいます。
 魚つりに出かけた兄妹が突然の大雨にハスの葉を傘がわりにした写真があります。私も、夏休みに、ひとりでザリガニつりに行ったとき、雨が降ってきたことを思い出しました。
 春の小川で、お兄ちゃんが妹の手をとって渡らせようとしているシーンがあります。春の陽差しがうららかに眩しく、子どもたちのホッペが赤く輝いています。
 文部省唱歌や童謡など、ついつい歌いだしたくなる写真集です。最近、少しくたびれたな。そう感じているあなたに、絶対おすすめの写真集です。

始業前に昨日の仕事をすます人が成功する

カテゴリー:未分類

著者:高井伸夫、出版社:講談社
 私も年齢をとったせいか、朝早く5時ころに目が覚めることが多くなりました。でも、私はトイレに行ったあと、顔を洗って水を一杯飲んでからまた寝ます。朝7時まで、もう一眠り、朝寝を楽しむ気分です。朝7時に枕元でシャンソンのCDが鳴って目を覚まします。しばらくフランス語を聴きとる練習を兼ねてシャンソンに耳を傾けます。15分たつと自動的に切れますので、そこでやおら起きあがります。これが、この10年来の私の1日の始まりです。
 著者は東京の高名な弁護士です。著書が30冊もありますが、私も何冊か読みました。いつもなるほどと感心しながら読んでいます。毎朝5時に起き、朝7時すぎには都心にある法律事務所に出て仕事をします。お客さんは朝8時からやってくるそうです。打合せは30分以内。アポは20分ごと。福岡にも早朝から事務所に出ている弁護士が私の知る限り4人います。電話がかかってこないので、集中して書面がかけるということです。
 事務局は、朝8時出勤し、夕方5時20分には帰宅。残業はありません。基本給20万円で、定期昇給なし。ただし、そのうえで、働きと能力にあわせて給料が支払われます。
 著者は火木の夜は自宅で夕食をとり、月水金は外で夕食をとっても二次会は断り、夜10時までに帰宅します。腕時計はもたず、目覚まし時計も使いません。朝食は私と同じで、野菜食か断食です。1年のうち30日は断食療法をしているという点が私と違います。偉いものです。
 仕事に優先順位をつけ、結論を急ぐなら今すぐする。明日まで待てるものは今日中にやる。来週にまわせるなら、週末にやる。これは私のモットーでもあります。仕事に追われるのではなく、仕事を追いかけるようにします。その方が精神衛生上、断然いいのです。
 いろいろヒントになる文章がたくさんある本です。

サルの社会とヒトの社会

カテゴリー:未分類

著者:島泰三、出版社:大修館書店
 サルは子殺しをするけど、ヒトはわが子殺しをする。本のオビにそう書かれていますが、まさにそのとおりです。
 弁護士になって、ヒトが自分の子どもを殺したという事件を身近に何件も体験しました。もちろん、親殺しもありました。
 では、ヒトより「下等な」サルやチンバンジー、ゴリラではもっとひんぱんに子ども殺しや親殺しがあるのでしょうか。いえ、そんなことはありません。サルやチンパンジーに子殺しはたしかにあります。しかし、著者は、それも人間がエサを与えていることと関係があるのではないかと指摘しています。いろいろ考えさせられる本でした。やはり、対比させて違いを考えることで、物事の本質をつかむことができます。私は学生時代のセツルメント活動でそのことをしっかり体験しました。

古代エジプトうんちく図鑑

カテゴリー:未分類

著者:芝崎みゆき、出版社:バジリコ
 オビに、全編イラストづくしの300頁。1日10頁、30日間楽しく読めば古代エジプト文明のすべてが身につく、とあります。読んでみて、それが決してウソではないと思いました。うんちく図鑑と銘うっているだけの内容はたしかにあります。
 古代エジプトのたくさんの王朝についても詳しく解説されています。それこそ、へえー、という感じです。ヒエログリフを解読したシャンポリオンって、本当に偉いと思います。ピラミッドがなぜつくられたのか、あれは一体何なのか、今も不明のままというのも大変気になります。一度は行きたいエジプト。でも、遠くて怖いエジプトという気がしています。うーん、行くべきか、行かざるべきか・・・、それが問題だ。

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