法律相談センター検索 弁護士検索
2004年9月 の投稿

人類の月面着陸は無かったろう論

カテゴリー:未分類

著者:副島隆彦、出版社:徳間書店
 アメリカのアポロ宇宙船は月に着陸して人間が歩いたというのは定説です。私の夏の夜の楽しみは望遠鏡で月面を眺めることです。寝る前のひととき、ベランダに出て望遠鏡で月をじっくり見るのです。暑くほてった身体を冷やすという現実的な効果も
あるのですが、それ以上に、ケプラーが決して見ることのできなかったであろう月面のあばただらけの表情を観察すると、人類の存在がいかにちっぽけであるか、人々のトラブル解決を主とする日々の営みがたいしたことでもないと思えてきて、気が休まります。
 それはともかく、この本はアメリカのアポロ船は月面着陸していなかったというものです。前に似たような表題の本を読みましたが、もっと徹底しています。そんなこと今さらどうだっていいんじゃないの。こんな反応をした人が身近にいましたが、私は決してそうは思いません。人類の到達点を知りたいと思いますし、何より、騙されていたのかどうかは絶対に知りたいと思います。
 月面着陸したアポロ船が月に置いてきたものがあるはずですから、それを人工衛星の写真で証明すれば、たちどころに解決してしまう問題です。きわめて簡単のように思うのですが、実はまったくなされていません。では、アポロが月から持ち帰ってきた月の石は、なんと、今までその科学的分析は公表されていないというのです。では何だったのか?
 アメリカがソ連に追いつき追いこしたことを「証明」するために映像をつくっただけだというのです。だから、どの場面にも背景に星が見えず、同じような地形しかありません。星が見えたら、それによって位置が分析できます。地形はアメリカの砂漠だというのです。
 真空なのにアメリカの国旗が風で揺れているなんてありえないと指摘されています。私は、そのビデオを見ていませんが、たしかに疑問だらけです。「知の巨人」としてもてはやされている立花隆は、CIAの手先であり、CIAの騙しの片棒をかついでいると糾弾されています。ああ、私も真実が知りたい・・・!

9.11ジェネレーション

カテゴリー:未分類

著者:岡崎玲子、出版社:集英社文庫
 アメリカ留学中の日本人女子高生の体験記です。えっ、本当に女子高校生が書いたの・・・。読んで、思わず驚きました。あまりにも大人の言葉なのです。すごい・・・。次の言葉が、しばらく見つかりませんでした。
 15歳でアメリカの私立高校・チョート校に入学して2年目に、9.11を体験しました。アメリカが日に日に好戦的になっていく様子を冷静な目で批判的に伝えてくれます。
 キャンパスでは、湾岸地域でアメリカ軍が大々的に展開してイラク攻撃の可能性が現実味をおび始めたころから国家政策を支持する人が増えていった。クラスメイトが、アメリカ軍の威信を傷つけようとする非戦主義者は、アメリカ人として罰当たりだと熱弁をふるう。アメリカ軍に水をさす者には、「非国民」のレッテルが貼られ、反戦の意思表示が一段と困難になった。FOXテレビはブッシュ大統領を絶対的に支持し、センセーショナルで楽観的な戦争報道が人気を集め、CNNを視聴率で上まわった。アメリカ軍が劣化ウラン弾を使用しているという報道はアメリカでは見かけない。ピンポイント爆撃で戦いが実現されるという宣伝を、人々は信じてしまった。
 アメリカの国家政策に異論を唱えれば、「非国民」とか「スパイ」と中傷され、外見や名前がステレオタイプにあてはまる人物が誰でも反逆罪を犯すかのように逮捕される。これはアメリカが批判する抑圧的な政権下でこそみられそうな風潮だ。
 うーん、すごい・・・。素直に、若者に学ぶしかないと白状します。

イラク戦争の30日

カテゴリー:未分類

著者:豊田直己、出版社:七つ森書館
 イラク戦争のときバクダットにいた日本人フォトジャーナリストのレポートです。テレビでは表面的(かつアメリカ軍ごのみの一面的)な報道しかされないなかで、写真は映像より豊富な情報を提供してくれます。
 フォトジャーナリストがいかに危険な存在であるか、写真を眺めて、つくづく思いました。そんな危険な目にあって情報を提供してくれる彼らを「自己責任論」でもって非難する人々の神経が私にはとても理解できません。

江戸の旅文化

カテゴリー:未分類

著者:神崎宣武、出版社:岩波新書
 江戸時代の日本は、世界に冠たる旅行大国でありました。伊勢参宮ひとつをとっても、現代の海外旅行の人口比に匹敵するほどの人出があったのです。
 女性も盛んに旅をしていました。40歳代から50歳代の女性が何ヶ月も夫と家庭を放り出して全国を旅していました。それだけではありません。なんと20歳前の若い女性も、自分たちだけで旅をしていたのです。それほど道中は安全でした。
 温泉へ、男も女も出かけました。お風呂は混浴です。そう言えば、父の出身地(大川市)では、昭和30年代はじめまで、共同風呂は混浴でした。そのうち、男女を区切るしきりがつきましたが・・・。ですから、日本古来の淳風美浴とは、男女混浴が平気だということなのです。風紀紊乱は、古代から日本のお得意とするところなのです。
 日本人は昔から団体旅行が好きで、おみやげを大量に買って帰ることも、江戸時代からありました。旅のガイドブックが相次いで出版され、いずれもベストセラーになっていました。昔から日本人は好奇心が強く、「異国の地」への憧れを実行せずにはおれなかったのです。

世界はエイズとどう闘ってきたのか

カテゴリー:未分類

著者:宮田一雄、出版社:ポット出版
 いま、世界では、1ヶ月に6人の割合で25歳未満の若者がHIVに感染している。アフリカのボツワナで女性25%、男性11%、アジアのカンボジアで女性3.5%。男性2.4%。世界全体で15〜24歳の感染者は女性640万人、男性390万人の合計1030万人。
 若者の場合、女性の感染者は男性の2〜4倍。また10代の少女を20代後半から30代、40代の男性がセックスの対象としているので、男女間の感染の年齢差が生じている。
 2006年に日本の感染者は2万2000人になると推測されている。国連の推計では、4200万人のHIV感染者がいて、年間500万人が新たに感染し、310万人がエイズで死亡している。日本も、もっと取り組むべき課題だと痛感させられる。

福岡県弁護士会 〒810-0044 福岡市中央区六本松4丁目2番5号 TEL:092-741-6416

Copyright©2011-2025 FukuokakenBengoshikai. All rights reserved.