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ぼくの見た2003年イラク戦争

著者:高橋邦典、出版社:ポプラ社
 イラク戦争の現実の一端を伝える写真集です。アメリカ軍に従軍した日本人カメラマンがとった写真ですので、攻め込まれた側であるイラクの人々の悲惨な状況を伝えるうえで大きな限界があります。それでも、戦争によって普通のイラク市民の平穏な生活が奪われている事態をうかがい知ることはできます。
 いよいよ日本の自衛隊がイラクに進出しました。なんでもアメリカの言いなりの日本ですが、アメリカ占領軍の片棒をかつぐことによる日本のイメージダウンは深刻です。いえ、それよりなにより、日本の自衛隊が初めて本当に人を殺す経験を積むことの恐ろしさに私は身が震えてしまいます。これまでの日本の自衛隊は人を殺したことが一度もない「軍隊」でした。だから、いざとなったときに役に立つか疑問だ。アメリカ軍からは低い評価しかされてきました。それをイラクで克服しようというのです。
 日本人がイラクの人々を殺し、先の外交官お2人のように日本人がイラクの人々によって殺される。こんな事態は、一刻も早く解消してほしいものです。

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