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2003年9月 の投稿

ゴー・フォー・ブローク

カテゴリー:未分類

著者:渡辺正清・出版社:光人社
 Go For Broke! 撃ちてし止まん。これが日系2世部隊「第442連隊」のモットーだった。第2次世界大戦中、アメリカ本土の日系人は敵国人として強制収容所に入れられ苦難の日々を過ごした。そのなかからアメリカ軍へ志願した若い2世が1200人ほどいた。ハワイでは1万人の2世が志願し、2700人が入隊を許可された。
 彼らはどこで戦ったか?イタリアとフランスの冬山のなかで切りこみ隊のようにつかわれ、実に大きな犠牲を払って、ドイツ軍を撃破していった。戦後まで生き残った日系2世兵士が、かつての激戦地であるイタリアとフランスの都市を訪問し歓迎されている状況も描いている。わたしは日本国籍だが、あなたはアメリカ市民です。日本人として恥ずかしくないように、あなたの国アメリカのために戦いなさい。これは、母親が息子の日系兵士におくった言葉である。

ワシタカ類・飛翔ハンドブック

カテゴリー:未分類

著者:山形則男、出版社:文一総合出版
 大空を悠然と飛ぶトビやワシ・タカ類を見事にとった写真集。ノスリ、サシバ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、ツミ、チュウヒなど、知らない鳥もたくさんいる。
 空高くトンビの飛ぶのを見たことはあるが、あまりワシタカ類を見たことはない。一度、大空でお目にかかってみたいもの。『WATARIDORI』は渡り鳥を主人公としたフランスの映画。その映像のすばらしさに感嘆したが、小型飛行機で撮影されたことを知って、2度びっくりした。

人間の盾

カテゴリー:未分類

著者:木村公一、出版社:新教出版社
 著者は団塊の世代で、バプテスト教会の牧師。今年3月、アメリカ軍のイラク攻撃のとき、バグダッド市内に「人間の盾」として変電所に住みついた状況をレポートした本です。同世代の人ですが、すごい勇気があると敬服してしまいました。私にはとてもそんな勇気はありません。
 アメリカ軍によるイラク攻撃が間違っていたことは、今ではアメリカ国内でも理解されつつあるようです。しかし、日本人の私たちは、それを今さら遅いと笑うことは許されません。日本の自衛隊が、これからアメリカの指示(いえ、命令と言うべきでしょう)によってイラクへ出かけ、アメリカ軍の盾(下働き)をさせられようとしているからです。
 フランスやドイツのイラク戦争への対応を見るにつけ(イギリスは別です)、日本は本当に独立国家なのか本当に疑ってしまいます。

デブの帝国

カテゴリー:未分類

著者:グレッグ・クライツアー、出版社:バジリコ
 先日、高校生の娘に年末までに5キロ減量するという誓約書を書かされてしまいましたので、目下、必死に努力を続けています。週1回の水泳のほか、休日には往復3時間かけた山登りも始めました。
 アメリカ人の61%がやや肥満、20%が肥満です。つまり500万人以上が病的肥満なのです。19歳未満のアメリカ人の肥満が多い原因に治安の悪化があることを初めて知りました。アメリカ人の成人の46%が自宅周辺の治安が悪いと感じています。そこで、子どもが自宅でテレビを見ているあいだは、銃で撃たれたり、性的暴行を受けたり、誘拐されたり、非行に走ったりする心配はないと親は考えています。ところが、テレビを見る時間が長くなると、子どもは太っていきます。運動する時間が減り、ソフトドリンクとファーストフードを食べる機会が増えるのです。学校の昼食もソフトドリンク契約がハバをきかせているというのですから、お寒い限りです。
 ファーストフードを好み、それに頼る食習慣が思春期に身についてしまうと、青年期になるにつれ、さらに多くの脂肪とエネルギーを摂取する危険をもたらします。青年期に活発な行動がなくなり、体重が増加していきます。肥満の子どもが肥満の大人
になると、癌にかかる危険性も強まります。
 アメリカには何度も行きましたが、超特大のおデブさんを至るところで見かけました。また、ジャンボサイズの食品(決して美味しくはない)に何回も遭遇しました。アメリカではスリムな身体を維持するのにも相当のお金がかかります。だから、スリムな身体はエリートの証明でもあります。私も、その意味でのエリートを今めざしています。ちなみに私は、マックもケンタもホカ弁も回転寿司もまったく無縁です。コンビニも利用しないことにしています。

自衛隊はどのようにして生まれたか

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著者:永野節雄、出版社:学研
 9.11以降、世の中が一変してしまった気がしてならない。三矢作戦なんて、タブー中のタブーが暴かれて世の中が大騒動になったのがウソのように、有事立法がスンナリ国会で可決されてしまった。ついに日本の自衛隊がイラクへの「侵略」アメリカ軍を支えるために遠征しようとしている。えっ、「自衛」のための「軍隊」だったんじゃないの。そう叫んでも遅い事態となっている。
 この本は日本の自衛隊がアメリカ占領軍の「許可」という名目の命令によって創設されたこと、そして、その後の経緯をインサイド・レポートとして役に立つ。自衛隊の今後を考えるうえで、発足当時の状況を知るのもムダではないと思って読んだ。

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