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2003年8月 の投稿

平成14年版・現代法律実務の諸問題

カテゴリー:未分類

出版:第一法規
 日弁連が毎年、全国で実施している夏期研修を再現してまとめた本です。6200円もし、1100頁もありますが、私は30年前に弁護士になって以来、少なくともパラパラと通読するようにしています。さすがに一流の選ばれた講師による話なので含蓄があります(といっても、私も一度だけ講師になって、この本にのったことがありますが・・・)。
 文庫本ではないので、持ち運びながら読むというわけにはいきませんが、そのときどきの法律実務で何が問題となっているのかを広く知るには絶好の書です。今回、私は弁護士倫理関係は全部読みました。弁護士公告と市民窓口の実情は、とくに興味をもちました。まだまだ一般の弁護士は公告とは無縁ですが、果たして市民にとってそれでよいのでしょうか。ホームページの活用も依然として盛んとは言えません。市民窓口でもっとも多いのは依頼者から頼んだ弁護士に対する不満です。要するに説明不足です。私も何回もクレームを受けていますので、偉そうに言うことはまったくできませんが、今でもオレにまかせとけ式の必殺請負人方式の弁護士が老若男女を問わずいることには驚かされます。(

したたかな植物たち

カテゴリー:未分類

著者:多田多恵子、出版社:SCCガーデナーズ
 私がガーデニングを楽しみはじめて10年以上になる。犬を飼っているときには難しかった。犬が庭を走りまわって、せっかくの花や野菜と枯らしてしまう。
 愛犬マックスを病気(ジフテリヤ)で死なせてしまってから、花と野菜づくりにいそしむようになった。土いじりは幼いころのドロンコ 遊びとひとつも変わらない。だから、無心で遊べる。ミミズにこんにちわを言い、モグラの穴とぶつかる。気をつけないとヘビにニアミスしてしまう。
 花も野菜も、手をかけた努力に精一杯こたえてくれるのがうれしい。花の美しさも、妖艶、艶(あで)やか、艶麗、という形容動詞をつけることができる。たとえば今咲いているノウゼンカズラは、まさに肉感的な橙々色の花だ。
 この本を読むと、植物が生き残りのために、あの手この手の作戦をねっていることが、美しい花の写真とともに見事に解説されていてよく分かる。
 「植物だって恋をする」、たしか、そんな本があったと思うが、生き物はすべてつれあいを求めて、その本能につき動かされながら生きている。人間様だけが恋に悩んでいるわけでは決してない。

平安京の仰天逸話

カテゴリー:未分類

著者:小林保治、出版社:小学館
 現代日本社会に生きる私たちが古典を読む機会はとても少ないものです。ましてや平安京時代のことなど、日々の話題にのぼることもないでしょう。
 しかし、この本を読むと、今から1200年も前の日本人が現代日本人とあまり変わらない行動と思考パターンであったことに驚かされてしまいます。
 浮気、間男の話も、現代日本の話にそのままおきかえても何の違和感もありません。浮気した妻が夫を暗殺しようとして殺し屋を雇う話が『今昔物語』にあったなんてちっとも知りませんでした。それにしても、浮気の相手に対する報復のしかたは、男性に比べて女性のほうが過酷のようだと著者は解説しています。クワバラクワバラです・・・。

職業としての弁護士

カテゴリー:未分類

出版社:中経出版
 宇都宮健児、梓澤和幸、山口広、松島英機、兼川真紀あと5人、合計10人の弁護士がインタビューに応じて、弁護士としての生き甲斐を語っています。
 消費者トラブル、医療過誤、企業法務、倒産事件など、さまざまな分野で弁護士がどう取り組んでいるのか、入門的な解説書となっています。

中国映画の明星

カテゴリー:未分類

著者:石子順、出版社:平凡社
 姜文(チアン・ウェン)、張國栄(レスリー・チャン)、朱旭(チュー・シュイ)、張芸謀(チャン・イーモウ)の4人が紹介されている。残念なことに、レスリー・チャンは本年4月1日、自死した。中国映画を日本でも見る人が増えたきっかけは2001年に「山の郵便配達」だろうと「まえがき」に書かれている。そうなのかなー、もっと前から中国映画を見る人は増えていたんじゃないかなー・・・。
 私もそれなりに忙しいので、同じ映画はなるべく2回は見ないようにしている。しかし、『芙蓉鎮』は2回見てしまった。中国の文化革命のもとで迫害を受ける男女の切ない恋愛物語。雪の降りしきるシーンなど、すばらしい映像だった。『初恋のきた道』が映画館にかかるなら、もう1回ぜひ見てみたい。本当に初々しい初恋物語だ。
 忘れかけていた20代の心のときめきを呼びさましてくれる。
 この本に紹介されている映画を全部見たというわけではないが、中国映画は、かなり見た。『へんめん』『鬼が来た』『古井戸』『菊豆』『活きる』『あの子を探して』『至福のとき』『覇王別姫』・・・。中国映画には世界中の人々を感動させる力がある。それは、人が生きるとはどういうことかを、改めて深く考えさせれくれるものがあるからだろう。

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