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乱交の生物学

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著者:ティム・バークヘッド、出版社:新思索社
 本の題名にギョッとするヒトは多いかもしれませんが、中味はすごく真面目な本です。もちろん人間を含めた動物の性を扱っていますが、生殖について深く考えさせられる具体的な実例が豊富にあげられていて、認識をあらたにさせられます。
 鳥類は、社会的には一雄一雌ですが、性的にも一雄一雌というわけではないことが今では明らかになっています。有名なオシドリもそうです。ただハクチョウは貞節を貫くようです。カマキリのオスは交尾しながらメスに食べられるという有名な話について、オスは自分が食べられないように全力をあげていることが明らかにされています。
 平均的な男性は1日に1億2500万個の精子をつくり出し、一生涯で2兆個になるそうです。七面鳥は1回に16億個、ブタは1000億個だというのです。なぜ、こんなにも多くの精子が1個ないし数個の卵子を受精させるために必要なのでしょうか?
 精子には欠陥が多く生じるし、精子競争に勝ち残れるもののみが子孫を残せるようにしたということのようです。それにしても数が多すぎますよね・・・。

あしたの発想学

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著者:岡野雅行、出版社:リヨン社
 痛くない注射針をつくった著者の工夫話がのっています。針の長さは20ミリ、穴の直径80ミクロン、外径200ミクロンという髪の毛のように細い針はパイプではできません。板を丸めて針をつくるのです。板のうちに穴を開けておけば針の先端だけでなく周りにも穴ができるので、注射の時間も短くてすみます。まったく新しい発想で取りくみ、それを技術的に可能にしたのです。
 この本にはモノづくりにこだわる職人の心がまえが具体的に語られていて、勉強になります。こんな職人気質が生きている限り、まだまだ日本も捨てたもんじゃありませんね。

先生が壊れていく

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著者:中島一憲、出版社:弘文堂
 欠勤依存症という言葉をはじめて知りました。出勤困難症候群をくり返すことによって起きるものです。買い物依存症、ギャンブル依存症と同じく、プロセス依存と呼ばれる病理だそうです。学力優秀な学生が、社会性が未熟なまま教師になると挫折する場合があります。教科書指導はできても、生徒指導で壁につきあたるのです。
 指導力不足教員が少なくないのも現実のようです。でも、わがままな親は、それ以上に多いでしょう。親が商業主義に無批判に乗せられていたら、子どもが何の疑問も感じなくなるでしょう。まじめな教師は、そこで板バサミ状態になり、ノイローゼになってしまうのです。
 だから、うちは中高一貫の私立に入れるんだという親も多いわけです。でも、みんなが私立に入れるわけではありませんから、社会全体としての解決にはなりません。
 私はいま2校目の中学校の外部委員をつとめています。といっても年に2回ほど、中学校へ出かけていって校長先生と話しをして帰ってくるだけです。それでも、中学校の実情の一端に触れることができます。非行や不登校やいじめ、教師の体罰など、問題は山積していますが目をそらすわけにもいきません。弁護士会としては、もうひとつ、法化社会をめざしての法教育も実現させなければいけません。

図説・古代ローマの戦い

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出版社:東洋書林
 ハンニバルのカンネーの戦い、カエサルのヴェルキンゲトリクスとの戦い(『ガリア戦記』に出てくる)などが図面で解説されているので、ビジュアルによく分かる。

ヴァレンシュタイン

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著者:シラー、出版社:岩波文庫
 ベートーベンの第9交響曲の歓喜の歌の作詞者がシラーだとういことは知らなかった。ゲーテと同時代(18世紀)の人。17世紀半ばの30年戦争のときに起きた、皇帝軍の有力将軍の反乱をテーマとする歴史悲劇。さすがシラー、一気に読ませる。

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