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カテゴリー: 韓国

「弱さ」から読み解く韓国現代文学

カテゴリー:韓国

(霧山昴)
著者 小山内 園子 、 出版 NHK出版
 「カンニチホンヤクをしています」と著者が自己紹介しても、すぐには分かってもらえなかったのが、今では、ああ「韓日翻訳」とすぐ分かってもらえ、韓流ドラマのように韓国文学も大勢のファンをつかまえている状況になっています。先日、ノーベル文学賞をもらったハンガンの作品は私もいくつか読みましたが、どれも読ませました。この本には登場しませんが、「コンビニ」を舞台とした本もとてもよく出来ていました。
 韓国では8月15日は「光復節」として国民の休日になっている。1945年8月15日は、日本は終戦(敗戦)記念日だけど、韓国では奪われていた国の主権を取り戻した日。
 ところが、8月15日はただちに「光」が示す、自由や公正さや平和が朝鮮半島に住む人々の手に戻ったのではなかった。その後、朝鮮戦争もあり、理不尽としか言いようのない死も数多く生まれたのが歴史の現実。
韓国社会には、「作家は社会に声を上げるべき」という考えが非常に強い。作品を通じて社会にコミットする文学を「参与文学」と呼ぶ。
日本で2018年以降、爆発的に韓国の本が読まれるようになったきっかけの本がチョ・ナムジュの『82年生まれ、キム・ション』。日本で29万部も売れた。韓国社会に一大センセーションを巻き起こした。
 私は読んでいませんが、『椅子取りゲーム』(孔枝泳)という本があるそうです。小説ですが、実在の事件を素材にしています。2009年4月、韓国の大手自動車のメーカーであるサンヨン(双龍)自動車が従業員の整理解雇を発表し、労働組合はそれに反対して全面ストライキに突入した。労働争議は2ヶ月も続き、結局、警察が鎮圧した。この争議が終結したあと、22人もの労働者とその家族が自殺したというのです。これには腰を抜かすほど驚きました。
 著者は、全斗煥軍部政権のころに大学生であり、大統領選挙の不正に抗議する学生デモに参加して逮捕もされています。
 「椅子取りゲーム」というのは子どものころのゲームの一つです。日本にもありますよね。会社による整理解雇の対象になっているかどうなのか、従業員は疑心暗鬼の状況に陥っているのです。韓国の労働争議には、会社から雇われて労働者を襲う「用役」という武装集団がいる。雇用関係で雇われた「傭兵」に近い存在。権力と市民労働者が衝突するとき、権力側の武力装置としてよく登場する。
韓国の労働運動では長い歴史をもつ戦術として「高空籠城」というものがある。たとえば、高さ70メートルの煙突の上にのぼって抗議するというもの。ずいぶん以前、三池大争議が終結したあと、三池労組が縮小していく過程で、労組の書記が労働組合をつくって、労働争議の一形態として、同じく旗の掲場台(塔)にのぼったということがあったのを思い出しました。
 韓国の小説には、臭いに関する描写が多用されるという特徴がある。
 セウォル号事件は2014年4月16日に起きました。これは、本当にひどい事件でした。船内放送に素直に従った高校生たちが300人ほど亡くなったのです。本当に心が痛みます。生きていたら、もう30歳、元気に働いて、子どももいる年頃ですよね。
サムスンの法務担当だったキム・ヨンチョル弁護士が巨額の裏金の存在を告発した事件があった(2007年)そうです。知りませんでした。創価学会の顧問弁護士だった人の事件を思い出しました。こちらも巨額の裏金の告発もあったように覚えています(確か…)。
 日本では「親ガチャ」と言いますが、韓国では「銀のスプーン」「泥のスプーン」と呼ぶそうです。親の財力や家庭環境をスプーンの素材で表現するというわけです。それにしても泥で出来たスプーンなんて、すぐに溶けてなくなるでしょうに…。
 ソウルの地下鉄に車イスの障害者数十人が朝のラッシュアワー時に乗り込む「デモ」を敢行したそうです(2022年春)。たちまち地下鉄の電車は遅延し、市民の足に影響が出たそうです。そうやって移動する権利の実現を目指して行動したというわけです。すごいですね。韓国の状況を多角的に捉えることが出来る本でした。
(2024年11月刊。1700円+税)

韓国、男子

カテゴリー:韓国

(霧山昴)
著者 チェ・テソプ 、 出版 みすず書房
 日本の若者の多くが非正規雇用ばかりの労働環境のなか、低賃金・長時間労働で結婚難に直面し、先の将来展望が見えないという大変な状況に置かれています。この本によると、韓国でも似た状況があるとのこと。
21世紀の若者には希望を抱けるだけの客観的な拠りどころがひとつもない。まともな職業に就くことが難しく、だから稼ぎを手に入れるのも難しい。学んだこととは違って、現実はもどかしくてうっとうしい。生き残るために競争せざるをえないのは当たり前のことではあるが、戦う前から既に敗北している。
 いやあ、これはまったく同じですよね…。実は、私には韓国に住む孫(男の子)がいるのです。祖父として心配なのは兵役です。この本を読んで、ますます心配になりました。
 軍での経験は、韓国男子がもっとも大きく、広く共有する一種の集団的トラウマだ。なぜなら、韓国の徴兵制度は、人格を剥奪(はくだつ)することを前提に設計されているから。入隊後の新兵訓練プログラムには、新兵を着実に一般社会から切り離そうという意図が強い。
 単に独立させるのではなく、ある種の人間工学にもとづいた「人間改造」に近い。
 訓練兵たちは、それまでの話し方、歩き方、食べ方といった人間のもっとも基本的な動作をガラリと変えることを求められる。それに早く適応できないと、処罰と不利益を受けることになるが、それは、所属集団全体にまで影響を及ぼす。
 聞き覚えが悪い人、ミスを犯す人を軍隊では「顧問官」と呼ばれ、怒りを向けることを学習させられる。
 韓国の軍隊では、2000年以降、毎年最大182人から最低でも75人が死亡していて、その死因の第一位は自殺。
 1948年に軍が創設されてから、軍で死亡したけれど国家から何の礼遇もされていない死亡者は累計で3万9千人もいる。
 軍隊では、軍の主張どおりの安保・反共イデオロギーを徹底して叩きこまれる。
軍隊では、上司によって、すべてがひっくりかえってしまうことが少なくない。非体系的、恣意的に物事が運用されている。
 いやあ、いかに効率良く人殺しするかという訓練をさせられるうえに、上司の理不尽な仕打ちについてもひたすら耐え忍ばなければいけないというわけです。耐えられません。
 今なお英雄視する人もいる朴正熙は、任期芸能人や若い女性を呼びつけて手当たり次第に弄(もてあそ)び、国家機関を遊興のために動員し、国庫を自分の小遣いのように使う、典型的な独裁者だった。
 韓国の男は、家庭で、尊敬され、愛される家族の一員ではなかった。韓国の男たちは、長い間、そうなる必要がなく、そうなってはいけないと教え込まれてきた。
 韓国の若い男たちの一部(多くか…)が、女性にも兵役の義務を課すことを求めたりしているようです。とても私には理解できません。むしろ、男性にも徴兵義務をはずし、アメリカのように志願兵制度にしたらどうかと考えています。大いに考えさせられる本でした。
(2025年1月刊。3300円)

韓国は日本をどう見ているか

カテゴリー:韓国

(霧山昴)
著者 金 暻和 、 出版 平凡社新書
 韓国の尹(ユン)大統領が突如として戒厳令を発布したのには驚かされました。
 国民の支持率が20%以下と人気が低迷し、国会は野党が多数を占めているなかでの戒厳令です。国会の多数派(野党)を北朝鮮と同視しても、そんなことを韓国民が同調するはずもありませんよね。
 私が韓国民は偉いと前から思っていることは、韓国の人々は怒りを行動に表わすことです。前に占い女の言うままだった朴クネ大統領を引きずりおろしたのもロウソク革命と呼ばれるほどの民衆の大衆行動でした。日本人は、どうして怒りを行動にあらわさないのでしょうか。いつもヤキモキさせられます。兵庫県知事選挙では多くの県民がデマ宣伝に乗せられて街頭行動していましたが、そんなことじゃダメでしょ、と叫びたい気分です。
日本社会は全般的に右傾化している。まあ、そう言われても仕方ありませんよね。立憲民主党は、今、維新の会と一緒になろうとしています。とんでもありませんよね。維新の会って、「第二自民党」だと自ら公言している党なのに…。
 日本の若者は、権威に服従し、治安を重視する性向が顕著に現れている。
 なぜ、日本人は、無能で傲慢な権力を黙認するのか…。いやまさしく、私にも不思議でなりません。
 韓国では、学生運動の主人公たちが大挙して政界に進出したが、日本では、ごく少数にとどまっている。日本では、菅直人とかいましたが、ホント、少ないですね。あまり思いつきません。私の同世代では、誰かいたっけかな…。
日本の政治家の3分の1は世襲政治家。
 韓国と日本は、どちらもDECD加盟国のなかで、男女の賃金格差が非常に大きい国。
 日本の若者は消費に消極的。車離れ、アルコール離れ、海外旅行離れ…。実用的で、あっさりした消費を好んでいる。
ひきこもりの中高年が120万人以上存在している。日本社会が長期不況のなかで、ひきこもり問題が大きくなった。
 「9060問題」とは、90代の親が60代のひきこもりの我が子の面倒をみなくてはいけない状況にあること。
日本の地下鉄やバスなどの中は、図書館のように静か。たしかに、アナウンス放送が最大の騒音ですよね。これは、他人に迷惑をかけてはならないという意識による。
 韓国では買い物の支払いの9割はカード。日本は、電子マネーが増えているけれど、現金で支払う人のほうが、まだまだ多い。まあ、若い人の多くはカード決済になっていますけどね…。私は現金支払い派です。いつ、どこで、何を買ったか、なんて情報を誰にも知られたくはありませんからね。いつ、どこにいたなんてことも知られるのは嫌です。
 ただ、選挙のとき、候補者の名前を手で書くという投票方法はやめたほうがいいと私も思います。電子投票に切り換えるべきでしょう。
日本は65歳以上の高齢者の割合が3分の1以上に迫っている。
 社会全体に、年齢や専門性を高く評価する雰囲気がある。ええっ、韓国にもあるでしょ…?
 韓国の大御所たちは、早々に前線から退いて「老害」「不用品」になってしまう。ええっ、ホントですか…?
 韓国の氏姓は、300個。日本だと1万個以上の名字が実際に使われている。
 日本では毎年8万人が養子縁組で名字を変えている。そのほとんどが成人男性。
 似ているようで似ていない日本と韓国の違いを改めて知りました。大変興味深い内容の新書です。
(2024年9月刊。1100円+税)

もし私が人生をやり直せたら

カテゴリー:韓国

(霧山昴)
著者 キム・ヘナム 、 出版 ダイヤモンド社
 医師の著者は42歳のとき、いきなりパーキンソン病と診断されました。
 どうせ生きるのなら、楽しく生きていくほうがいい。以来、この気持ちで生きてきました。
パーキンソン病は、ドーパミンという神経伝達物質をつくり出す脳組織の損傷による神経変性疾患。振戦(手足の震え)、筋肉や関節のこわばり、寡動(動きの鈍さ)、や発声困難などの症状がみられ、65歳以上に多い。
 ドーパミンが減少するパーキンソン病は、進行すると、うつ病や認知症、被害者妄想などを伴う。パーキンソン病には、今のところ根本的な治療法がない。
パーキンソン病の症状では、「ロープできつく縛られたまま動いてみろと言われているようなもの」。
 著者の脳は、ドーパミン分泌細胞の8割が消えている。しかし、まだ2割も残っていると著者は考え直したのです。努力次第では、病気の進行を遅らせることができるはずだと信じて…。そして、薬も服用して12年も持ちこたえ、その間に5冊の本を執筆・刊行したというのです。すごいです。
 完璧に執着したら、不安が増し、人生が疲弊していく。明日、何が起こるかも分からない。なので、すべてを予測して、未然に防ごうとするのは不可能なこと。
 遠くの目的地だけ見て歩くのではなく、今いるこの場所で、足元を見つめながら、まず一歩、踏み出してみる。これが始まりであり、すべてだ。
 人間は、自分の人生の主導権を握りたい生き物だ。なので、他人から命令されると、やる気が損なわれる。
 その気になれば、いくらでも作り出せるのが、「生きる楽しみ」。
 近ごろでは、田舎町から名門大学や司法試験の合格者が出ることは、まずない。合格のための必須条件は、祖父の経済力と父親の放任主義、そして母親の情報収集力。この点、都市部の人間には、とても太刀打ちできない。
著者は神経分析医。患者を診ていると、過去をやり直したいという気持ちにとらわれ、今を生きられないことが分かる。まるで巨大な宇宙服を着ているかのよう。宇宙服の中は過去のつらい記憶でいっぱい。それでも宇宙服を脱ぎ捨てようと思わず、ただ不安と恐れに震えながら過去に縛りつけられている。
人生がどう流れるかは、自分自身をどう見るかという視点次第。自分を肯定的に見たら、人生もそう流れる。自分を落伍者だと見れば、そのように流れる。
寂しい現代人にとって、スマホとは、自分と世界をつないでくれる生命線。スマホは、自分が一人ではないという事実を瞬時に確認できる、重要な装置。
 自分ひとりだけの経験や感覚は、記憶のなかで色あせやすい。誰かと共有した記憶は、思い出となり、歴史となる。
 怒りや憤りは、自分を守るための感情。しかし、度が過ぎたら、過去の記憶や感情が何度もぶり返し、前に進めなくなってしまう。青少年期の友人は、自分を映し出す、大きなスクリーンの役割を果たす。
 何かひとつに没頭できれば、他のことにも没頭することができる。
 今、私が没頭しているのは、近現代の歴史を調べ、そのなかで人々がどのように生きていったのかを跡づけようというものです。これは難問です。なので、少しずつ図書館通いなどをしながら、一歩ずつ歩んでいく覚悟です。
 さすが、精神分析の専門医だけはあり、とても深い考察がなされています。韓国で35万部も売れたというのもは、なるほどと納得できました。
(2024年6月刊。1500円+税) 

私が出会った少年について

カテゴリー:韓国

(霧山昴)
著者 チョン・ジョンホ 、 出版 現代人文社
 著者は韓国の少年部判事をしていました。現在は釜山地方院部長判事です。
 著者は2010年2月から2018年2月までの8年間に1万2000人の少年と出会った。
少年の非行は、少年の罪ではなく、社会の罪。
 これは弁護士生活50年の私の実感でもあります。親と社会から見捨てられたと感じながら生きていたら、誰だって大人や社会に対して復讐したいと思うのは必然ではないでしょうか。
 温かく見守ろうとする心持ちのない大人が本当に多いと思います。自分さえよければと金もうけに走る大人のなんと多いことでしょう。軍事産業で働く大人、原発再稼動を目ざす大人、リニア新幹線づくりに狂奔する大人、そして大阪で「万博」をまだやろうとしている大人、カジノでもうけようとしている大人、こんな醜い大人たちばかりを見ていたら、子どもたちが絶望しないほうが不思議でしょ。
なんで、いつまでたっても戦争してるの…?人の命より金もうけが大事だと考えている人たちが政治を動かしているからでしょ。
少年非行は、都市化と経済成長の陰ではびこる毒キノコのような存在。丸8年間の少年部判事のとき、つけられたニックネーム(あだ名)は「ホトン判事」、「サイダー判事」「万事少年」など、いくつもある。
 法廷にやってくる少年たちは、「芋が胸につかえたように、もどかしくて」ならなかった。こんなたとえ方が韓国にはあるのですね…。
 少年非行には、心の拠(よ)りどころも、落ち着いて休める場所もない場合がほとんど。
 保護処分になった非行少年の再犯率は非常に高く、しかも増加傾向にある。保護観察処分を受けた青少年の9割が1年以内に再犯する。
著者は、少年にひざまずかせ、親に向かって、「お母さん、お父さん、ごめんなさい。二度とあんなことはしません」、「お母さん、お父さん、愛しています」と10回ずつ言わせる。この反覆効果は想像以上だそうです。
 著者は、子どもたちをファミリーレストランに連れて行って、ごちそうすることもあるようです。
 厳しい環境に育った子どもたちが大半なので、両親と手をつないでファミリーレストランに外食に行くという、ごくごく普通の日常さえ経験したことがなかったのだ。いやあ、本当に涙が出てきますよね。それほど厳しい子ども時代を過ごしてきたわけです。親から叩かれ、また無視され、温かいご飯も食べさせてもらえなかった子どもたちに何を要求するのですか…。
 ところが、すべては「自己責任」。努力が足りなかったと一刀両断に切り捨ててしまう大人のなんと多いことでしょう。そのくせ、そんな大人こそ、権威にへつらって、強い者にはペコペコ首をすり切れるほど上下させているのです。すべてはお金と自己保身のために…。
 韓国でも、少年犯罪は2009年以降は減少傾向にあります。犯罪全体における犯罪少年の割合は、2009年に5.8%だったのか、2016年には3.6%に減少した。釜山家庭法院でも、2013年と2017年の少年保護事件数を比較すると、40%ほどに減っている。
この本を読んで初めて知ったのですが、フランスにはスイユ(Seuil)という非行少年のための歩き旅プログラムがあるとのこと。私は長くフランス語を勉強していますから、すぐに辞書を引きました。Seuilとは、戸口、入り口、始まりという意味です。
 フランスでは、非行少年が成人のメンターと2人で3ヶ月間、1600キロメートルを歩く旅を完遂するというものがあるそうです。完遂すると、判事や職員などの関係者が盛大なパーティーを開いて祝う。この歩き旅を終えた青少年の再犯率は15%。一般の再犯率85%を大きく下回った。いやあ、これにはびっくりたまげました。こんな3ヶ月間もの長い旅を受け入れる社会はすごいですよ。日本でも、ぜひ考えてほしいですよね。
そこで、著者は早速とりいれたのです。ただし、3ヶ月ではなく、8泊9日間です。済州島のオルレキルを2人で歩くのです。これまで31人の子どもが歩いたそうです。すごいですね。ぜひぜひ、日本でもやってほしいです。
少年非行は日本でも明らかに減少しています。かつての暴走族なんて、まるで絶滅危惧種ですよね。青少年の活力が欠如してしまったのではないかとさえ心配されているのが現状です。
どうして非行少年を厳罰に処分したらいいなんて考えがでてくるのか、私には不思議でなりません。生活保護受給者がパチンコ店に行ってはいけないなんていうのと同じ偏見です。
真面目に考え、行動している人は韓国にも、日本と同じようにいることを知って、少しばかり安心もしました。あなたに一読を強くおすすめします。
(2024年2月刊。2300円+税)

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