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カテゴリー: 社会

風の天主堂

カテゴリー:社会

著者:内田洋一、出版社:日本経済新聞出版社
 久留米にある聖マリア病院は国内最大規模の民間病院。その理事長で病院長だった井手道雄医師は、晩年になって天主堂巡礼に心血を注いだ。人工透析を受けながらの旅だった。フランスのピレネー山麓にある、有名な巡礼地のルルドにまで行ったというのですから、たいしたものです。
 『西海の天主堂路』(新風舎)には、この天主堂巡礼がまとめられています。といっても、本にまとめたのは道雄氏が亡くなられたあと、奥様でした。道雄氏は、福岡県三井(みい)郡大刀洗(たちあらい)町の出身。この大刀洗は南北朝時代の勇将菊池武光が合戦で勝利したあと、太刀を洗った川を太刀洗川と呼ぶようになったという故事にもとづく地名である。
 この大刀洗町には、江戸時代から隠れキリシタンが綿々と続いていた。ええーっ、どうして、と思います。道雄氏の奥様が、実は、私のフランス語の勉強仲間なのです。といっても、奥様は大阪万博で通訳をしたこともあるほどの語学力の持ち主ですから、語学音痴の私なんかとはレベルが違います。
 長崎、とりわけ島に残る隠れキリシタンの伝統と、明治になって建立された天主堂の美しさは思わず息を呑むほどのものです。
 明治12年に赴任してきたマルコ・マリ・ド・ロ神父は天主堂建設に取り組んだ。ここに鉄川与助という大工が登場する。与助自身は仏教徒であるが、ド・ロ神父の導きにより多くの天主堂を建設した。
 長崎から天草にかけて、こんなにも多くの天主堂が建てられているのかと思うと、信じられません。20もあるのです。それも、五島列島だけで8つの天主堂があるというのですから、驚きです。
 私は、弁護士になって一年目に、何も分からないまま、日教組弾圧事件の対策のために上五島に派遣されましたが、その奈良尾あたりにまで天主堂があるというのです。信仰の力の偉大さを思い知ります。
 たまに、このような本を読み、写真を眺めると、心の洗われる気がします。ありがとうございました。
(2008年3月刊。2000円+税)

古典への招待

カテゴリー:社会

著者:不破哲三、出版社:新日本出版社
 学生時代にマルクスやレーニンの本に出会ったとき、本当に世界が広がる思いがしました。ものの考え方が目新しく、天と地がひっくり返るというか、物事をここまでつきつめて考えることができる人がいるのかと、何度も感嘆したものです。私が学生時代以来ずっと読書ノートを書いているのも、その衝撃の大きさからだと思います。
 この本には、学生時代に読みふけったなつかしい本がたくさん紹介されています。マルクスなんて古い。死んだ本だろ。そう思わずに、ぜひ手にとって読んでほしいと思います。アメリカをみてください。資本主義、万歳!だなんて、今どき、誰か叫んでいる人がいますかね。サブ・プライムローンの破綻なんて、その実情を知れば知るほど、ひどいものですよね。お金のない人に高いローンを背負わせておいて、その高い金利でマネーゲームしていて、やっぱり破綻したということなんですね。行き詰まってしまった資本主義の最後の徒花(あだばな)でしかないようなものです。
 アメリカ全土の刑務所にいる囚人が230万人だという記事を先日読みました。人口が半分の日本では6万人くらいです。日本に120万人もの刑務所人口をかかえているようなものです。しかも、それだけ刑務所人口をかかえていて、アメリカの実社会は安全になったかというと、ますます危険な社会になったというではありませんか。
 150年前のマルクスが古いなんて言うのなら、2000年前のキリストはもっともっと古いのですよ。それでも、今も立派にキリスト教は生きているではありませんか。やはり、いいものは、いつまでたってもいいのですよね。
 今、アメリカでもヨーロッパでも、マルクスは生きていると言われ、雑誌で特集が組まれたりしている。100年以上も前の人々ではあるが、その著作は時間的な距離をこえて、読む者をひきつけてやまない魅力がある。先日も、ドイツでマルクスが見直されているという新聞記事を読みました。
 まずは、エンゲルスの『イギリスにおける労働者階級の状態』です。これは、1842年から44年までイギリスにいた青年エンゲルスが24歳のとき(1845年)、書いた本です。産業革命がイギリス社会をどう変えていったかを描きだした画期的な本です。
 川崎のコンビナート地帯で学生セツルメント活動を一生けん命やっていた私は、この本を何回となく読み返したものです。本当に大いに学ばされました。社会を見る目を養ったと言える本です。エンゲルスは、この本を、イギリス人のためでなく、ドイツ人のために、ドイツ語で書き、ドイツで出版した。うひゃー、そうだったんですか・・・。
 エンゲルスは、耐えがたい生活苦が多くの道徳的退廃を生むことをリアルに描き出した。同時に、同じ苦難が労働者階級をきたえ、知的に発展させ、成長させるバネとなっていることを明らかにした。実は、後者の解明と確信がセツラーである私の追究すべきテーマだったのです。道徳的退廃はすぐに分かりました。でも、知的発展とか成長とかいうと、それは対象の人々に相当深く食いこまないと見えてこないものです。
 資本主義社会における搾取と窮乏という苦難は、労働者をきたえ、この現状に抵抗し挑戦する階級へと成長させていく。
 ここらあたりが、学生としてなかなか確信のもてないところでした。たたかう労働者階級と言われても、目の前にいるのは、私と同じような欲望もあり、いかにも人間的な若者でしかありません。どうやって、何を学ぶのだろうと、正直いって悩みました。
 次の『ドイツ・イデオロギー』は、マルクス27歳、エンゲルス25歳のときの共同執筆の本です。この本にも、深い思いいれがあります。ともかく難しいのです。でも、ひきつけるものが、同時にあるのです。
 哲学者たちは、世界をさまざまに解釈しただけである。これはマルクスの言葉です。
 支配的階級の諸思想は、どの時代でも、支配的諸思想である。すなわち、社会の支配的な物質的力である階級は、同時にその社会の支配的な精神的力である。思考する者として、諸思想の生産者としても支配し、その時代の諸思想の生産と分配を規制する。意識が生活を規定するのではなくて、生活が意識を規定する。
 人間の意識がその存在を規定するのではなくて、逆に、人間の社会的存在がその意識を規定する。なーるほど、そうですよね。
 マルクスとエンゲルスが『共産党宣言』を書いたのは1848年。
 日本は第二次世界大戦前に、マルクス・エンゲルス全集が刊行された世界で唯一の国だった。しかし、その全集から『共産党宣言』だけは除かれていた。日本で、この本を自由に読めるようになったのは、敗戦後のこと。
 ひゃあー、ちっとも知りませんでした。大学生時代に、当然のことのようにして手にとり読んだものです。いまの大学生には、どれくらい読まれているのでしょうか。『宣言』は、マルクス29歳、エンゲルス27歳のときに書かれています。私は、ぜひ今の若い人にも読んでほしいと思います。
 共産主義者は、これまでのすべての社会秩序の強力的転覆によってのみ、自分の目的が達せられることを公然と宣言する。
 私の学生のころは、強力ではなく、暴力とされていました。すなわち、暴力革命を起こすべきだということです。すると、過激派(当時は全共闘と呼んでいました)のいうバリケード封鎖や街頭でのゲバ棒をふるう暴力を容認することになります。それでいいのかな、そうだったらいやだな、と思っていました。
 著者は、それはマルクスの時代には、まだ普通選挙が一般化していなかったことによる制約だと指摘しています。なーるほど、そういうことだったのですね。
 マルクスは女性に対しても参政権を認めることを要求しています。まったく当然のことです。だけど、当時は、当然のことではありませんでした。
 この本を読んで初めて知ったことですが、『共産党宣言』の書かれた1847年〜48年ころのドイツでは、社会主義とか共産主義というのに対して異様なほどの人気があったというのです。むひゃー、そうだったのですかー・・・。
 1848年、ヨーロッパの広大な地域が革命の波におおわれていた。2月にフランスで2月革命、3月にウィーンで蜂起、同じく3月にベルリンでも蜂起、そしてイタリアでの独立革命。そんな状況で、共産主義への期待が高まっていたわけです。
 経済状態は土台である。しかし、上部構造のさまざまな諸要因が、歴史的な諸闘争の経過に作用を及ぼし、多くの場合に、著しくその形態を規定する。これらすべての要因の相互作用であり、そのなかで結局は、すべての無数の偶然事をつうじて、必然的なものとして経済的運動が貫徹する。この指摘は鋭いと、いまも感嘆します。
 現代日本を分析するときに、140年前の古典の指摘は、こんなに役立つものなのです。古典は古いから、現代日本に生きる私たちにとって役に立たないなんて、とんでもない間違いです。
 今朝、庭に出て花の咲いたチューリップを数えてみました。29本でした。まだまだです。今年は例年より少し遅い気がします。紫色のムスカリ、あでやかな赤紫のアネモネ、白や紫のヒヤシンスが咲いています。あっ、純白のシャガの花も咲いています。色とりどりの花に囲まれていると、なんだか幸せな気分です。桜のほうは、まだ二分咲きから三分咲きです。ウグイスのホーホケキョという澄んだ鳴き声も春の情感を味あわせてくれます。田舎に生活するのもいいものですよ。
(2008年3月刊。1900円+税)

団塊世代の2万2千日

カテゴリー:社会

著者:江波戸哲夫、出版社:リベラルタイム出版社
 団塊世代の私にとっては、なつかしい話のオンパレードです。
 紙芝居なんて言っても、いまの若い人には何のことか分からないでしょうね。もっとも、最近、私の知人でもある政治家(まだ候補者でしかありませんが・・・)は、パワーポイントの映像を電気紙芝居だなんて言っています。
 近くの空き地に紙芝居のおっちゃんが来たとき、親の考えから小づかいをもたされなかった私は、買い食いを許されず、はるか遠くで眺めて指をくわえていたのでした。もちろん、紙芝居のおっちゃんはアメなどを買ってくれる子どもだけを対象にして紙芝居を演じたのです。「黄金バット」など、ハラハラドキドキの冒険物語が語られ、佳境に来たところ、ハイ、このあと次回のお楽しみ、となってしまうのです。よく出来ていました。
 わが家にテレビが登場した日もよく覚えています。それまでは、内風呂があるのに、近くの銭湯に出かけました。銭湯に入らないとテレビを見れないのですから、仕方ありません。大勢の子どもたちで満員盛況でした。「怪傑ハリマオ」とか「月光仮面」に胸おどらせました。
 高校に入り、そして大学では学園紛争の洗礼を受けました。『清冽の炎』(神水理一郎、花伝社)が、1968年の東大闘争を刻明に再現しています。なーるほど、そういうことだったのか、と思う状況の日々が詳細に語られているのですが、そんなことは思い出したくもないという人が意外に多いようで、さっぱり売れていないとのことです。
 でも、自分たちの通り過ぎてきたことを一度はふり返ってもいいんじゃないかしらん、と私は思います。もう、あれから40年たちました。既に現代史のなかに入った出来事なのです。
 この本を手がかりに、団塊世代が自分たちの生きてきた時代を大いに語ってもいいように思います。『清冽の炎』(神水理一郎、花伝社)について、先日、西日本新聞の書評ページに小さく紹介されていましたが、ぜひ、買って読んでみてください。
 庭のチューリップが1本だけ黄色い花を咲かせています。第1号です。これから続々と咲いてくれると思います。
 デパ地下でアスパラガスを買いました。珍しいことに佐賀産のホワイトアスパラガスもありました。アスパラガスを食べると春を実感します。わが家の庭のアスパラガスはまだ芽を出してくれません。
 登山用品店で登山靴を買いました。親切な店員さんから、靴のはき方、歩き方を教えてもらいました。かかとを地面につけてヒモを結ぶ。歩くときは地面に足を押しつけるように歩くということです。春ののやまを歩くのも楽しいですよね。
(2008年2月刊。1800円+税)

貸し込み

カテゴリー:社会

著者:黒木 亮、出版社:角川書店
 オビには、モラルなき銀行の実体を暴く超一級の経済ミステリ、と書かれています。脳梗塞患者への過剰融資、書類偽造、元上司の偽証・・・。濡れ衣を着せられた元行員が、組織悪に敢然と立ち向かう。
 いやあ、銀行マンって、ホント、大変な職業なんですね。バンカー、とも呼ばれますが、この本を読むと、なんだか気の毒になるほどダーティー・ワークをさせられるようですね。とりわけ、アンダーワールド(要するに暴力団、ヤクザ)とのつきあいは、大変だろうと思います。
 岩淵頭取は、周囲との調和を図るあまり、実行力に欠けた。個々の案件の問題点を指摘されると、妙に物わかりが良くなって、引き下がってしまうことが多かった。しかし、多少の波風を立ててでもリーダーシップを発揮してほしかった。頭取として成功しなかった理由の一つは、そこにあった。
 アメリカにはディスカバリー(証拠開示)という制度があり、訴訟を提起したら、原告は被告側の文書を広範囲に閲覧し、被告側の役員や従業員に対して質問する権利が認められている。ディスカバリーの対象は、企業の文書にとどまらず、従業員が別に保管している文書、Eメールや会議の非公式メモなど関連するすべての文書に及ぶ。
 しかし、日本には、このような制度はない。そのうえ、裁判官が、文書提出命令の適否が争われるのを避けようとして、提出命令をなかなか出さない。
 銀行がまともに対応してこないため、主人公は週刊誌や月刊誌にとりあげてもらって銀行の非を社会的に明らかにしようと決意します。しかし、銀行側も、お金の力もふまえて機敏に対応し、編集部に圧力をかけます。
 果たして、このあとどうなるのか、ハラハラドキドキの展開です。さすがプロですよね。読ませる本です。
 貸し込め。あらゆる理由を見つけて、貸し込むんだ。
 これは、実際にバブル前までの日本の銀行のモットーだったのでしょうね。恐ろしいことです。
(2007年9月刊。1400円+税)

ネットカフェ難民と貧困ニッポン

カテゴリー:社会

著者:水島宏明、出版社:日テレノンフィクション
 現代日本の青年を取り巻く状況を一語であらわす言葉、それがネットカフェ難民です。フリーターとかハケンとか言っているうちはまだ良かったのです。ネットカフェも、単なる流行語でしかありませんでした。ホームレスも中高年の話だと思っていました。ところが、青年たちがネットカフェで寝泊まりしている。社会のなかに定着できない青年が大量に存在する。そのことを、たったひとつの言葉であらわしたのです。衝撃的な言葉でした。私は、福岡・天神にあるネットカフェを、恐る恐るのぞいてみました。いえ、もちろん暴力団事務所をのぞくような怖さがあったわけではありません。夜10時ころでしたが、たしかに、若い男性も女性も次々に入ってきます。背広姿のサラリーマンもやって来るのです。ええーっ、まさか、帰るところがないはずはないだろうに、なんで、こんな夜遅くに、ネットカフェなんかにやって来るのだろう、不思議に思いました。なんとか全身を伸ばせるようなブースがいくつもあります。でも、こんなところで寝ても、安眠できないでしょうし、身体の節々がきっと痛くなることでしょう・・・。
 著者は、このネットカフェ難民という言葉をつくったジャーナリストです。テレビの世界で報道ドキュメンタリーの制作と、ロンドンとベルリンに9年あまり海外特派員をしていました。日本の東京で、1晩1000円で過ごせるネットカフェで暮らす人たちがじわじわと増えている現象は、なんだかおかしいぞという問題意識をもったのです。なーるほど、ですね。私も、日テレの特集番組はビデオでみましたので、この本に紹介されている写真は記憶があります。
 ネットカフェは、韓国に3万店ある。日本には、まだ4000店ほどしかない。東京・蒲田にある格安ネットカフェは、1時間100円。安くしたところ、店の回転率は上がり、客の入りは倍近くになった。200席ある店内の一日の延べ利用客は300人。ネットカフェを利用する人の食費は、1日1000円。チェーン店の牛丼380円。格安外食レストランのハンバーグ定食380円。ハンバーガー1個100円。赤飯弁当180円。弁当屋の豚汁120円。これを一度でなく、2回に分けて食べる。
 ネットカフェ生活は、アパート暮らしよりも効率が悪い。外食代、コインロッカー代、コインランドリー代、シャワー代など、アパート生活ではかからない費用がかさむ。
 さらに、新品の下着を使い捨てにしたり、意外に高くつくのがネットカフェ生活だ。ほとんど、その日暮らしの自転車操業状態になっている。
 徹底して、自尊感情がない。必死さがなく、無気力で、可愛げがない。できれば放っておきたいタイプ。怠情けとも目に映る。自分はダメな奴・・・、と思っている。
 いま、日本に起きているのは、一般社会の寄せ場化である。かつての山谷などで見られた光景が、いまや日本全国津々浦々に広がっている。それも、日雇い派遣という形をつかって、合法的に。しかも、ケータイ、メールをつかって現代的に・・・。
 専門的なスキルのないハケンが急増している。派遣の対象業種が拡大し、単純労働にまで派遣が恒常化している。日雇い派遣のように細切れで低賃金の労働では、何年やってもスキルの向上や経験の蓄積につながらない。
 1985年に労働者派遣法ができて、派遣は解禁された。1999年の労働者派遣法の改正によって、派遣は原則自由化された。2003年には、製造業への派遣も解禁された。
 そして、日本の大企業は空前の利益を得ている。4年連続で過去最高となった。景気回復にともなう企業業績は好調だ。人材派遣業は、2006年度は4兆351億円で、前年比41%増。01年度の2倍だ。
 働く者が、部品みたいに兵器で使い捨てされる社会。正社員も安心できないし、非正規だともっと人間扱いされない。一度落ちると、トコトン落ちてしまって、はいあがれない。ネットカフェ難民は、そんな社会の象徴だ。とくに若い人たちがボロボロにされている。こんな状態に無関心でいてよいわけはない。社会全体が意識して取りくんでいくべきだ。
 私もまったく同感です。お互い、できるところから、やっていきましょうよ。それにしても、日テレも、たまには、いい番組をつくるものですね。心から拍手を送ります。
 とりたての竹の子が届きました。シャキシャキとした歯ざわりで、美味しくいただきました。食べながら春を実感したことです。
 隣の家のハクモクレンの白い花が咲いています。朝、庭に出ると、ウグイスがあちこちで澄んだ声でホーホケキョと鳴くのが聞こえます。メジロの姿は見えますが、ウグイスのほうは、声はすれど姿は見えず、です。
 鼻づまり解消のため、鼻うがいを始めました。塩を入れると、そんなに苦しくはないのですね。昼間のポカポカ陽気はいいのですが、花粉症には悩まされます。
(2007年12月刊。952円+税)

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