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カテゴリー: 恐竜

恐竜がもっと好きになる化石の話

カテゴリー:恐竜

(霧山昴)
著者 木村 由莉 、 出版 岩波書店
 中学生向けの本ですが、老齢人口の私も十分に楽しめました。
 著者は東京・上野にある国立科学博物館で化石を研究している生物学者。私は、上京したとき、ちょっと時間があれば、この科学博物館に行ってみます。いつも驚きの発見があり、ワクワクします。
 著者は化石に触れると、何千万年前にタイムスリップしたような不思議な感覚になる。これが面白くて古生物学者を続けている。
 7歳の女の子のとき、1億年前の化石を手にして以来、恐竜が大好きで、そのまま研究者の道を歩んでいるというのですから、たいしたものです。
 化石が見つけ出せるかどうかは、運次第。この冒険のようなワクワク感が古生物学のロマン。探検に必要なものは、「十分な準備」。何が起きるのか、予測を立ててしっかりと準備する。
古生物学者になるのは女性でも不利ではないと著者は強調しています。何より好きだという気持ちがいちばん大事だ。
 アメリカの有名な古生物学者のなかには盲目の人もいるそうです。「手でみる」のです。いやあ、信じられませんよね…。
 肉食の動物のフンのほうが化石として残りやすい。それはフンの中に「リン酸」が多く含まれるから。リン酸はカルシウムなどと結合して硬い石になるから、化石になりやすい。
 恐竜が速く走れるかどうかは、足の骨の長さの比率から推測できる。太ももの骨に比べて、すねの骨や足の甲の骨が相対的に長ければ、足が速い。
 歯のない恐竜は、胃の中に石を吞み込んで胃石とし、食物をすりつぶしていた。
 地中や地表面から小さな化石を見つけて、それが恐竜の骨のどの部分かを当て、さらに、その恐竜を全体として想像できるなんて、とてもすばらしいことですよね。
 福井県にある恐竜博物館は一見の価値があります。わざわざ行ってみる価値は十分にあります。そのスケール感が半端ではありません。
 まだ天草にある恐竜資料館には残念ながら行ったことがありません。ぜひ行ってみたいです。中学生向の100頁ほどの恐竜本です。楽しく、ロマンを感じました。
(2023年8月刊。1450円+税)

羽毛恐竜完全ガイド

カテゴリー:恐竜

(霧山昴)
著者 BIRDER編集部 、 出版 文一総合出版
 鳥は恐竜である。
 今や、定説になっています。でも、地上を駆ける恐竜と空を飛ぶ鳥と、どこに共通点があるのか、一見しただけでは分かりません。
 鳥と恐竜は、どちらも直立二足歩行で、趾行(しこう)性。直立二足歩行するのは、鳥と恐竜以外には、ヒトとカンガルーくらい。
 趾行性というのは、かかとを地面から上げ、つま先立ちで歩くこと。鳥のあしに膝のように見えるのは、実はかかと。
鳥の羽は、うろこが変形したもの。なので、全身がうろこで覆われている恐竜と、羽をまとっている鳥とは共通している。羽毛の起源はウロコが変化したもの。羽毛には断熱材の役割があった。恐竜は内温性だった。
 恐竜はカラフルと一般に考えられているが、鳥も身近な鳥ほど派手ではなく、恐竜も鳥と同じでは…。
 現在、恐竜の定義は、「トリケラトプスとスズメのもっとも新しい共通祖先とその子孫すべて」。
 恐竜は2億3千万年前から6600万年前まで、長期にわたって繁栄した。このうち鳥類に進化したのは獣脚類。
 羽毛が確認された恐竜のなかで最大種なのが、マラティラヌスで、中国で発見された。体長9メートル。羽毛はディスプレイ用の飾りだったと考えられている。
 カラフルな羽毛恐竜が紹介されている楽しい図鑑のような本です。わが家の庭にいつもやってくるヒヨドリやカササギ、そしてスズメが恐竜の仲間だなんて、ちょっと信じられませんが…。
(2023年3月刊。2750円)

ティラノサウルス解体新書

カテゴリー:恐竜

(霧山昴)
著者 小林 快次 、 出版 講談社
 「なぜ恐竜図鑑の表紙はティラノサウルスばかりですか?」
 その答えは、よく売れるから。なるほど、ティラノサウルスなら、子どもも大人もみんな知ってますよね。映画『ジュラシック・パーク』もやはりティラノサウルスが登場してこそのド迫力でした。ところが、この本によると、ティラノサウルスが登場したのは恐竜時代の最終期、巨大隕石(直径10キロ)が地球に衝突して恐竜が絶滅するまでの200万年間だけだというのです。それは長い恐竜時代を1年にたとえてみたら、12月28日に現れて31日には姿を消した、このたった3日間しか暴れることはなかったというのです。不思議ですよね…。
 そして、このティラノサウルスは、日本では化石が発見されていませんが、ティラノサウルス類は、九州でも熊本県と長崎県で化石が見つかっています。熊本県は御船(みふね)町と天草市で、御船町恐竜博物館があります。天草では大きさ4センチ、太さ2センチの歯が見つかり、全長7メートルのティラノサウルス科の恐竜と推定されています。ぜひ近いうちに行って見てみましょう。
 著者は、ティラノサウルス・レックスは日本にいなかったとしても、ティラノサウルスの仲間はいたと考えています。すごいことですよね、これって…。
 今や恐竜はカラフルな生き物だったとして、図鑑は、それこそびっくりするほど奇抜な極彩色で描かれています。なぜ恐竜の色が判明するのか…。メラニン色素はメラノソームという袋のようなものに貯められ、その形によって色が異なることが分かっている。このメラノソームという構造が化石となって残っていると、これを応用して恐竜の色が分かる。たとえば、球形に近いとオレンジ系で、長細いと黒系の色。こうやって恐竜の色、とくに羽毛の色が判明した。
 ティラノサウルスのように巨大化すると、多少の気温の変化は、羽毛に頼らなくても、日中に体内で貯められた熱を慣性的に維持することができる。
 今では、ティラノサウルスの体は羽毛ではなくウロコに覆われていて、背中に毛のような羽毛が生えていたと考えられている。そして、頭にトサカのような装飾をつけて自己アピールをしていた可能性がある。
 ティラノサウルスの巨大な糞が1点だけカナダで発見されている。長さ44センチ、幅16センチ、高さ13センチ、重さ7キロ。これはすごいですね。この塊に骨が含まれていて、その巨大さからティラノサウルスの糞だと考えられています。まさしく肉食恐竜でした。
ティラノサウルスも卵生のはずですが、まだティラノサウルスの卵は発見されていません。鳥類のように抱卵していたとは考えられないようです。
 ティラノサウルスの寿命は28歳くらいではないかと著者は推測しています。
恐竜は完全に絶滅したのではなく、鳥類は恐竜の生き残りだというのが定説です。そして、その証拠の一つが、羽毛恐竜の発見でした。たしかに、恐竜に羽毛があるなんて、そんな化石が見つからなかったら、とても考えられないことですよね。
ティラノサウルスを中心として、恐竜学の最新情報を得ることのできる楽しい本です。
(2023年5月刊。1700円+税)

世界一美しい恐竜図鑑

カテゴリー:恐竜

(霧山昴)
著者 ライリー・ブラック 、 出版 日経ナショナル・ジオグラフィック
 タイトルにあるように世界一美しいと言えるかどうかは別として、恐竜がこんなにもカラフルな存在だったとは…。あまりに衝撃的な図鑑としか言いようがありません。
私は恐竜には格別の関心をもっていて、福井の恐竜博物館にも足を運び、その巨大すぎるスケールに圧倒されました。といっても、近くは天草の恐竜博物館、遠くは北海道の恐竜博物館にも行ったことがありません。先日も中国の砂漢での恐竜発掘現場を同行取材したテレビ番組を録画してみました。すごいですよね、素人には砂漢の単なる岩石でしかないのが、実は恐竜の歯だったり、頭骨そして足(脚)の化石だったりするのですよね…。「ファルコン・アイ」の異称をもつ北大の小林快次教授が学生を引き連れて現地調査に出かけた情景なのですが、まさしく幸運にも貴重な恐竜化石を相次いで発見していくのでした。見てるだけでも心が躍ってきます。
恐竜たちの全部かどうかは知りませんが、恐竜は恒温動物であり、体毛も発達しているので寒冷期をも恐竜は生き残った。
 それにしても、恐竜の全身骨格がそのまま残ったような化石もあるんですね。不思議そのものです。すると、体毛まであることが判明しますし、胃の中の構成物を調べると、恐竜が何を食べていたかも分かるわけです。
 ティラノサウルスも、初期には大型犬ほどの大きさでしかなかったというのにも驚きました。そして、歯の形(断面図)から、食習慣が分かるというのも、少しばかり理解できます。
肉食だった恐竜が草食に変わったのもあるという解説を読んで、なぜ、と疑問が湧いてきました。その答えは、エサの問題なのです。動物をつかまえるのは大変な苦労と困難を伴います。でも植物なら、すぐそこに、どこにでもあるのです。あとは消化して自分の血肉にできるかどうかだけなのです。なーるほど、そう言われてみれば、そのとおりですよね。
恐竜の身体の色については、化石の羽毛に含まれるメラノソール(色素を蓄える小さな塊)によって、識別できるとのこと。これって、すごいですよね。
 恐竜の胃の中には、胃石という小さな石がたくさん詰まっていた。
 羽毛は恐竜の体温を保つのに役立っているとのこと。
 いやあ、まあ、しびれる図鑑でした…。あなたも、ぜひ手にとってじっくり眺めてみて下さい。
(2023年1月刊。3300円+税)

「いまさら恐竜入門」

カテゴリー:恐竜

(霧山昴)
著者 田中 康平 、 出版 西東社
恐竜学の進化は恐ろしいものがあります。今では、鳥は恐竜そのものだというのは世間の常識です。
恐竜は変温動物ばかりでもないようです。卵を食べると思われた恐竜が、実は卵をふ化させようと卵を抱いていたことも分かりました。
日本には恐竜なんていないと思われていたのに、北海道では恐竜の前身の骨が発見されました。近くにある天草の恐竜博物館には、まだ行っていません。
恐竜の定義は、トリケラトプスとイエスズメのもっとも近い共通祖先から生まれた子孫すべて。なので、鳥は恐竜の子孫ではなく、恐竜そのものになる。すべての鳥は、竜盤類の獣脚類という恐竜の1グループから進化したもの。獣脚類は、おもに肉食恐竜のグループ。
この本には、全部の見開きにマンガがあって、よくよく理解できます。
恐竜には、羽毛もあり、膚には色もついていました。
名前のついた恐竜は1100種ほど。しかし、1億7千万年も進化を続けていた恐竜がわずか1100種だけであるはずがない。化石として見つかっているのは、実はごくわずか、ほんの一部にすぎない。なーるほど、そういうことなんですね…。
プロトケラトプスとヴェロチラプトルとが、がっぷり組みあって戦っている様子がそのまま化石になって残っているものがあるそうです。すごいです。よく見つかり(見つけ)ました。
恐竜の寿命は、ティラノサウルスで30歳、ブラキオサウルスは最長100年では…。案外、長生きしてたんですね。
地球に隕石が衝突したことから、地球環境に大変動が起き、恐竜は絶滅したという説が有力です。でも、このとき、一部の恐竜は生きのびたようです。そして、もちろん、鳥は今も存在します。
哺乳類は絶滅したのは23%でしかない。
恐竜の話は、いつ読んでも楽しいですね。もし目の前にいたら恐ろしいばかりの存在でしょうが…。
恐竜のDNAを取りだして復元できないか…。DNAに521年の半減期がある。なので、たとえ、マイナス5度Cという理想的な保存状態であっても、680万年後には、すべて壊れる。それより早い6600万年前には恐竜がいないから、恐竜のDNAを取り出すのは無理だということ。いやはや、夢はもちたいのですが…。
(2020年12月刊。税込1320円)

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