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カテゴリー: アメリカ

宇宙開発戦争

カテゴリー:アメリカ

著者 ヘレン・カルディコット、 出版 作品社
 宇宙を武装すると、世界はより安全になるか?宇宙に兵器を配備する必要があるか?その答えは、宇宙に兵器を配備すれば、世界は今よりはるかに危険になる。宇宙兵器を持つと、さらに危険な状態に陥ってしまう、ということである。なぜなら、宇宙を武装すれば、間違いなく宇宙での軍拡競争が始まり、恐ろしい戦争が勃発しかねない。こんな危険なスターウォーズを防ぐには、今すぐに声をあげなければならない。
 ミサイル防衛というのは、実効性のあるシステムは不可能である。ところが、はっきりしていることは、相互抑制システムを維持するコストだけは、どんどんつり上がっているということ。アメリカは、およそ1500億ドルを投入して、ミサイル防衛システムを開発してきたが、実のところ、大陸間弾道ミサイルに対しては、まったく無力だった。おとりの一群に囲まれた核弾頭を打ち落とすことはできない。つまり、実戦で確実に考えられる状況には対応できないのである。
 アメリカがミサイル防衛計画にかけている年間費用は、104億ドルから2倍になりかねず、2007年度で最大の単独計画になっている。この費用は、2013年までに190億ドル、2006年度から2024年までを合わせると、合計2470億ドルにまで膨れ上がりかねない。
 ペンタゴンが曖昧にしておきたがっているのは、ミサイル防衛システムの主な能力が完全に機能しても、ほとんど効果はなさそうだということ。日本政府も、それを知っておきながら、計画をすすめているのです。
 北朝鮮のミサイル実験を問題にしているアメリカは、インドが2006年7月に行ったミサイル実験については一切抗議しなかった。うひゃあ、これっておかしいですよね。
 通信衛星にかかる費用は、海底ケーブルよりもかなり安く、海底ケーブルが1億7500万ドルかかるのに、8000万ドルですむ。
 GPS衛星は、1978年に初めて打ち上げられたが、全面的にシステムが稼働したのは1995年のこと。GPSは、現在、28基の衛星を利用していて、それぞれの衛星は12時間ごとに地球を周回している。GPSの年間維持費用は、4億ドルである。
 アメリカは今、4000億ドルの年間赤字と膨大な貿易不均衡を抱え、貧困層などへの福祉の切り捨てをすすめている。そのときに、こんなとてつもない費用を実働性の保障されていないミサイル防衛計画に投資するのは、国民の価値基準を根本から明らかにするだろう。
地上と違って平和と思っていた宇宙が、実は熾烈な開発競争のターゲットになっていることを知り、驚きました。
 
(2009年4月刊。2400円+税)

語りえぬ真実

カテゴリー:アメリカ

著者 プリシラ・B・ヘイナー、 出版 平凡社
 ずっしりと重たい本です。500頁近い大作だというだけでは決してありません。書かれている内容があまりにも重たいし、重たすぎるのです。なぜ、どうして、人間って、ここまで残虐なことができるのだろうか。そして、平然とその後の日常生活を何事もなかったかのようにして家族とともに生活できるのでしょうか。不思議というほかありません。
 この本に出てくる大虐殺に、すべてアメリカが関与しているというのではありませんが、たいていアメリカが多かれ少なかれ関わっています。なにしろ世界の憲兵を自称し、世界最強の軍隊を世界中に、いつでもどこでも派遣する能力をもっているわけですからね……。
 裁判と真実委員会とでは、被害者に対する見方の性質と範囲が根本的に異なる。多くの真実委員会は、まず被害者に焦点を合わせる。被害者たちの苦しみの体験を聴く。真実委員会は被害者に「公の声」を与え、彼らの苦しみを多くの人々に伝えようとする。また、被害者や遺族への補償プログラムを計画する。
 真実委員会は、加害者の説明責任を追及する。真実委員会は、個々の加害者の責任を問うだけでなく、公的組織の責任範囲を評価する役割も与えられる。
 アルゼンチンでは、1976年に軍が政権を握ってからの7年間に、破壊活動分子を掃討するという名目で1万人ないし3万人もの人々が行方不明にされた。
 真実委員会は、9か月間に7000件もの証言を聴取し、8960人の行方不明者を記録した。軍による拘禁を生き延びた1500人に対するインタビューによって収容所と拷問の実態が詳しく報告書に記載された。
 チリのピノチュト軍事政権によって拷問を受けて生き延びた人は、5万人から20万人と推定されている。クーデター後の1年間だけで、1200人が殺害された。
 エルサルバドルでは、真実委員会が調査して残虐な事件の責任者を明らかにすると、国会で免責する法律が制定された。そして、30年の任期満了に伴う軍の叙勲を授与されて退役していった。大統領も働きぶりを賞賛するばかりだった。
南アフリカの真実委員会は、300人ものスタッフをかかえ、証言者保護プログラムも作り上げ、年額1800万ドルの予算を確保してスタートした。
 チャドの真実委員会が公表した報告書によると、アメリカ政府が最悪の犯罪人たちに毎月100万円もの資金を援助し、訓練していた。アメリカ以外にも、フランス、エジプト、イラク、ザイールが関与していた。実際、アメリカ人顧問の執務室の近くで、毎日、政治囚が拷問され、殺害されていた。
 真実委員会によらず、裁判で加害者の責任を追及しようとすると、大きな壁にぶつかります。
 加害者に対する裁判が成功しないことには、いくつもの理由がある。ほとんど機能していない司法システム、腐敗し、あるいは妥協した判事や役人、それに具体的な証拠が欠如することも多い。資金不足の司法システムは、証人保護プログラムを欠いており、目撃者の多くは証言することを恐れている。警察や検察は捜査能力を欠いていて、強力な証拠を提示できない。判事・検事への給与の支払いが滞っている。裁判所は乏しい予算とスタッフでやりくりしなければいけない。そのうえ、前体制の加害者らは、政権を離れる前に一括免責を発布しておくことが多い。
 刑事裁判の目的は、真実を明るみに出すことではない。犯罪の証拠が、当該告訴の内容を満たしているか否かが検討されるのである。このプロセスにおいても、ある程度の真実はあらわれるだろう。しかし、そこでは重要な事実がしばしば排除され、結果として、裁判では限られた真実しか表に出てこない。
 このように大きな限界のある裁判とは異なり、どの真実委員会にとっても、一番重要な目的は、暴力と不正の再発を防ぐことにある。かつての敵同士の憎悪と、復讐の連鎖を断ち切ることで、その目的が期待される。
 恐怖を投影し合う理由が歴史の中にたくさんあると感じる対立集団のあいだで和解を促すことになる。
 ほとんどの真実委員会は、軍・警察・司法さらに政治制度を変革するよう勧告する。そのことによって、不正を抑制し、仮にそうしたことが生じた場合に対応するはずのメカニズムを強化することが期待される。
 世界各国の大虐殺について、そこから教訓を引き出し、将来に生かすべきことです。それにしても、人間って、本当に残虐な存在ですね。
 
(2006年10月刊。4800円+税)

マラーノの武勲

カテゴリー:アメリカ

著者 マルコス・アギニス、 出版 作品社
 17世紀、南米はアルゼンチンにおけるカトリック教会の異端審問の実情、そして、それに耐え抜いたユダヤ教徒の生涯を描いた本です。上下2段組みで、500頁を超す大作。決して読みやすい本ではないのですが、辛抱して読んでいると、実にすばらしい、知的刺激にみちみちた本だということが分かって、読書の楽しみを堪能させてくれました。
 武勲という言葉からは、戦場で騎士が華々しく刀剣をかまえて戦うという内容を想像してしまいますが、この本では、その期待はあっさり裏切られます。いつまでたっても戦闘場面は出てきません。そうではなく、すさまじいばかりの精神的たたかいが親子二代にわたって繰り返されるのです。それは、新カトリック教徒、実は偽装転向したユダヤ人の、生存をかけた戦いなのです。その凄まじさには思わず息をのみます。アルゼンチンのユダヤ人である著者が、17世紀の実録をもとに小説化したものだけあって、すごい迫力にあふれています。
 異端審問所の職権濫用は目に余った。巧みな策略と恐怖を武器に、王の勅令を手にして、次から次へと排他的利権を獲得していった。その横暴ぶりは度を越している。異端審問所は、組織の一員となるだけで、天使の位につけるという、盗賊のような集団であった。
 イエスやパウロ、その他の使徒はみなユダヤ人であった。キリスト教徒はそのことに耐えられず、認められない。だから、イエスたちがユダヤ人であることを忘れて崇め、ユダヤの血を尊ぶ人々との間に眩惑の境界線を引いて差別し、絶滅させようとする。
 自分の意志に反して洗礼を受けさせられた者は、心からその信仰を信じられるものではない。まるで、誰かに対して忠誠を誓うことを要求するようなもの、それも、本人の代わりに他人がそれをするようなものだ。それなのに、一度たりとも忠誠を誓った相手に忠実でなかったという理由で、今度は背信者と呼ばれる。
 ユダヤ人として生きることは、徳の道を歩むのと同様、容易なことではない。ペルー副王領内では、多種多様な権力、世俗、教会、異端審問所、修道会のあいだに皮肉な抗争が繰り広げられていた。これは万人周知の事実だった。
 ユダヤ人は、死者の遺体をぬるま湯で洗い、可能なら純粋なリンネルの白布でくるむ。埋葬後には手を洗い、塩をかけずに固ゆでの卵を食べる。卵は生命の象徴とされているからだ。ゆで卵は移りゆく生命とユダヤ民族の抵抗の象徴である。ほかのものと違って、ゆでるほどに固くなるからだ。同時に、卵は服喪に欠かせない要素であり、近親者を埋葬したあとにも、これを食する。
 ユダヤ人は、敵すら憎んではならない。なぜなら、すべての人間は神の姿を映しているという前提があるから。
 イエス・キリストは生粋のユダヤ人だった。母親がユダヤ人で、何世紀も続いた純粋なユダヤ人の子孫で、ユダヤの割礼を施し、ユダヤの習慣を身につけ、ユダヤ人のあいだで暮らし、ユダヤ人たちに説教をし、ユダヤ人の身を弟子にした。だから、キリストは、まさにユダヤの王に他ならない。
 改宗の強要は道徳上の暴力である。考えたり、信じたりする権利は、みな同じはず。その信念が神に対する罪なら、それを裁くのは神の仕事のはず。異端審問所はそれを横取りし、神の名のもとに数々の残虐行為を働いている。恐怖に基づいた権力を維持するために、改宗したと装うことさえ強要する。
 人間としてのキリストには心が動かされる。犠牲者であり、従順な神の子羊であり、愛であり、美でもあったキリストには。しかし、神であるキリストは、ユダヤ人を迫害の対象とし、その名のもとに不公平な扱いを受けている者にとっては、猛威をふるう権力の象徴としか映らない。兄弟たちを密告し、家族を見捨て、祖先を裏切り、自分の信条をも焼きつくすことを強要する象徴にしか。
 唯一の真理なるものを強制するのは、傲慢で無益な行為ではないか?
 主人公は、キリスト教会に対して、このように問いかけるのです。すごい問いかけです。
 そして、主人公は1639年1月23日、リマの異端審問所の主催によって、他の囚人10人とともに火刑に処せられたことが記録に残っています。このリマの異端審問所は、1569年から1820年までに1442人を処罰したのですが、そのうち32人に死刑を執行しています。この建物は今も現存していて、いまでは宗教裁判所博物館として一般公開されているそうです。
 キリスト教が博愛の宗教だなんてとても思えない、すさまじいばかりの迫害の歴史がいやになるほど語られています。
 
(2009年2月刊。4800円+税)

戦争詐欺師

カテゴリー:アメリカ

著者 菅原 出、 出版 講談社
 イラク侵攻作戦を指揮したトミー・フランクス中央軍司令官(当時)は、ダグラス・ファイス国防次官(当時)について、「地球上で最低のくず」と自伝の中でののしった。このようなブッシュ政権内の対立は、単なる路線対立ではなく、血なまぐさい内部抗争だと言った方がいい。
 うひゃあ、す、すごいですね。ここまで言うか、と思うほどの悪罵が投げつけられたんですね。それほどの怒りとストレスがブッシュ政権内にわだかまっていたのでしょう。
 コリン・パウエルはアメリカ陸軍の正統的な考え方の持ち主である。現代アメリカ陸軍の考え方は、ベトナム戦争の教訓を色濃く反映しており、軍事力の行使には非常に消極的である。軍事力の行使には明確な政治目標があること、国民の広い支持があること、そして何より圧倒的な兵力を投入することを原則とする。アメリカ陸軍の主流は、日本人が考える以上に、軍事力の行使に消極的である。なるほど、そうなんですね。
ネオコンとは、もともと、1960年代に極端に左傾化した民主党についていけなくなり、共和党の保守陣営に鞍替えしたタカ派の旧民主党員のことをさす。
 超タカ派のネオコンにとって、CIAのイメージは、軟弱、敵の脅威の見積もりが甘い、リベラルな学者、危険を犯さず、リスクをとらない官僚集団、という非常にネガティブなものばかりである。
 イラク戦争の前にパウエルもブッシュもイラクに大量破壊兵器があると高言した。しかし、まったくの間違いだった。なぜか?
 拷問によって特定の「証言」を引き出そうとした尋問官、ねつ造情報を売却して一攫千金をもくろんだ情報詐欺師、アメリカに恩を売って政治的立場の強化を図ろうとした外国情報機関、裕福な亡命生活を夢見て嘘に嘘を重ねたイラク人亡命者、自分たちの存在意義と自己正当化に固執した情報分析官など、「インテリジェンス」(情報)の世界でうごめく人間たちの実に生々しい、そしてきわめて人間的な営みが、そこにあった。
 イラク侵略戦争のとき、アメリカ軍の制服組は40万人の兵力の投入が必要だと考えた。そこでは戦闘と、その後の占領も考慮に入れられていた。しかし、ラムズフェルド国防長官(ネオコン)は、アフガン戦争型の小規模で機動的な部隊の運用、早さと奇抜さにもとづいた作戦に必要な7万5000人の兵員と考えていた。
 そして、将来のことなんて、誰にもわからないのだから、いちいち計画を立てていても仕方がないという乱暴な議論が横行していた。
 今なお、自爆テロの絶えないイラクの状況を考えると、アメリカによるイラク侵攻作戦と、それに加担し続けている日本政府の誤りは、ひどいものがあると思うのですが、日本の世論もマスコミも、その点では、あきらめが先行しているせいか、ほとんど盛り上がりません。残念です。
 
 東京に行ったとき、珍しく空き時間ができたので、有楽町近くの地下街に地方物産展があるのを見つけて、ふらふらと入ってみました。さすがは東京です。全国のちょっと気の利いたものが所狭しと並べられています。そんななかに、生せんべいというのを見つけました。なんだろう。そんなもの食べたことないぞ。手に取って見ると、ずっしりとしています。お餅みたいです。値段は手ごろですので、迷わず買いました。
 自宅で食べてみると、ちまきと同じ味がしました。もち米ではないので、生せんべいと名付けたのでしょうか……。
 愛知県半田市の特産品と書いてありました。
(2009年4月刊。1800円+税)

銃に恋して

カテゴリー:アメリカ

著者 半沢 隆実、 出版 集英社新書
 武装するアメリカ市民というサブタイトルがついています。3億のアメリカ人に対して、2億丁もの銃があるというのです。アメリカって、異常なほど銃に頼った国ですよね。
 アメリカでは、銃による年間の死者は自殺を含めて3万人。毎日80人が亡くなっている。うち、殺人被害者は年に1万7000人ほど。1976年から2005年までの30年間で累計すると38万人が銃で殺された。
 2007年4月16日、バージニア工科大学乱射事件は、1人の学生(韓国出身)が30人を射殺した。だから、大学でも学生に銃で武装する権利を認めろという議論があるそうです。ぞっとします。大学内で銃撃戦をやりたいようですが、とんでもないことです。
アメリカは世界最大の武装社会。アメリカ国内の銃は年間450万丁ずつ増えている。2世帯に1丁の割合で銃を持っているが、これは世界最高の所有率だ。ちなみに、世界第2位はイスラム過激派で有名なイエメン。
アメリカでは、2002年から2006年にかけて、銃による殺人事件は発生率が13%も増加した。とりわけ、10代の若者が42%も増えた。とくに若い黒人男性の被害が深刻化している。
銃撃事件による被害についての損失をカウントすると、年間で1200億ドルにも及ぶと推計される。これは、ハリケーン「カトリーナ」の被害と同規模。つまり、アメリカは毎年、カトリーナ級の巨大災害を銃によって受けていることになる。
アメリカで銃規制を叫ぶと、その議員はヒトラーと呼ばれたり、共産主義者と呼ばれる、なんて、ひどい烙印でしょうか。
銃犯罪の被害者となるのは、都市部の住民であるが、彼らは銃規制を強く望んでいる。銃規制に反対するのは、地方や農村部の保守的な住民である。
白人の33%が自宅に銃を持っている。非白人では18%に過ぎない。
銃規制に反対する人々は、「日本のようになりたいか?」と問いかける。日本は警察ががんじがらめに市民を規制し、管理・監督している、自由なき国家だ。そんな国になりたくなかったら、銃を持つのを規制すべきではない、このように説くのです。
うへーっ、こ、これにはさすがの私もまいりました。もちろん日本が警察国家になるというのには賛成できません。でも、だからといって、それが銃規制反対の理由につかわれるというのは大変心外です。
銃があると人々は紳士的になるとか、安全が保たれるとか、まるで根拠のない議論だと思います。アメリカではライフルを買うのに何の規制もない。ただ拳銃を買うのに、ちょっとした証明書がいるだけ。それも第3者に買ってもらえばすむだけのこと。
日本はアメリカのようになってはいけないと思わせる本でした。
ところで、先日の新聞に、アメリカは日米安保条約があるので、日本が外国から万一攻撃されたら日本を守ってくれると日本人は考えているけれど、それは事実に反する、全くの幻想でしかない。防衛省の元高官がこのように語ったという記事がありました。アメリカが守ろうとしているのは、要するにアメリカであって、日本は、そのための捨石としてしか期待されていない。ところが、多くの日本人が依然としてアメリカに幻想を抱いており、一方的に、アメリカ軍は日本人を守ってくれる存在だと信じ切っています。おかしな話です。一刻も早く日本人は目を覚ますべきだと思います。
 
 白樺湖の周囲を歩いていると、影絵・切り絵美術館があります。つい先日亡くなった滝平二郎を思い出しながら、引き寄せられるようにして入ってみました。
 薄暗い室内に、柔らかい明りに浮きあがった影絵がたくさん並べられています。幻想的な絵が惜し気なく並んでいて、ふっと童心に帰ることができました。
 そして、部屋全体が天井まで一面の影絵になっているのです。残念なことに撮影禁止です。ですから、ぜひ、ここでそのイメージを紹介したいのですが、かないません。
 白樺湖周辺の四季折々の情景が、森の小人たちや女の子そしてみごとな草花…これらが後ろからの照明でほんのり照らし出され、目を奪われてしまいます。
 影絵をしっかり堪能したあと、部屋を出たところにある売店ではついつい買わずにはおれませんでした。
 そのあと出会った仲間に、あそこはいいよ、感動、感服したとワンフレーズの小泉みたいなことを言って誘ったことを半ばは後悔し、半ばは感動を分かち合いたいと思ったことでした。
(2009年2月刊。700円+税)

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