法律相談センター検索 弁護士検索
カテゴリー: アメリカ

ルース・ベイダー・ギンズバーグ、アメリカを変えた女性

カテゴリー:アメリカ

(霧山昴)
著者 アマンダ・L・タイラー 、 出版 晶文社
「アメリカの宝」とまで呼ばれたアメリカ連邦最高裁判所の女性判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの仕事と人生をふり返った本です。
主人公の女性判事は「RBG」とも呼ばれ、なんと映画が2本もつくられています。日本で実在の裁判官が主人公だなんて考えられもしません。考えられるとすれば、史上最低の卑劣な最高裁長官の田中耕太郎でしょう(私はいつも呼びすてにします)。だって、かの有名な砂川事件の審理のとき、実質的な一方当事者であるアメリカ政府の「代理人」のアメリカ大使に最高裁の評議の秘密をもらしていたばかりか、その指示を受けて裁判官として動いていたのですよ。まさしく恥知らずの典型的な売国奴というほかありません。最近、アメリカの外交文書の秘密が解禁されて判明したわけですが、このことを日本の最高裁は知っていながら、今なお、なんの措置もとっていません。最高裁はハンセン病患者を裁いた刑事の法廷が人権無視だったことを認めて謝罪したのですから、それと同じようにひどい田中耕太郎の行為も厳しく糾弾し、今からでも世間に対して心から謝罪すべきです。
RBGはアメリカ連邦最高裁の2人目の女性判事だった。1970年当時、連邦最高裁の判事はRBG以外は全員が男性だった。連邦最高裁判事になるには、大統領の指名と上院の承認が必要。なので、政治的な駆け引きがなされる。知識と経験のほか、人柄や慎重さ、運や度胸も必要になる。
RBGは、夫(同じハーバード・ロースクール卒の弁護士)の病気をケアし、家事そして育児をしながら弁護士として活躍した。RBGの両親はともにユダヤ人。RBGはロースクールを優秀な成績で卒業しながらも、女性ということで就職先が見つからず、大学教員となった。
RBGは、2020年9月に在職のまま死亡し、後任はトランプ大統領が保守派を指名した。
現在、アメリカ連邦最高裁は9人のうち3人が女性。日本は15人のうち女性は2人のみで、しかも、まったく目立たない。
RBGがハーバード・ロースクールにいたとき、500人のうち、なんと女性は9人のみ、
RBGは、連邦最高裁の裁判官として、憲法は誰ひとりとしてとりこぼしてはいけないと考え、実践した。RBGは、機会均等とアファーマティブ、アクションの確固たる支持者だった。
RBGは、がんと4度もたたかったとのこと。そのため、筋力トレーニングは欠かさなかった。
RBGが結婚するとき、義母から受けたアドバイスは…。ときどき、ちょっとだけ聞こえないふりをすること。不親切な言葉や軽率な言葉を受けても耳を貸さない、聞かないこと。
なーるほど、これは、いいですね…。
RBGは、がんから生還すると、それまで持っていなかった生きる気力が湧き、毎日を大切に過ごすことができる。
RBGは、連邦最高裁の法廷で、弁護士として次のように弁論した。
「私は自分の性(女性)を優遇するように頼んでいるのではありません。ただ、男性の皆さん、私たち(女性)の首を踏みつけている、その足をどけてください」
いやあ、すごいインパクトのある訴えですよね、これって…。
RBGは、弁護士として、アメリカ自由人権協会(ACLU)の女性の権利プロジェクトの主導者として8年間、活動した。
RBGは、公式行事に参加するとき、連邦最高裁で発言するとき、ネックレスよりも大きい首飾りをして登場した。自分の信念を貫くという姿勢がそこにあらわれている。
日本で、誰か最高裁判事の名前を知っていますか、と問われたとき、弁護士をふくめて、ほとんど全部の人が「誰も知らない」と答えると思います。弁護士の私も同じです。でも、決してそれがいいことだとは思っていません。個性の表明がないというのは、プラスではなく、マイナスばっかりだと私は思います。
(2022年3月刊。税込2750円)

「トランプ信者」潜入1年

カテゴリー:アメリカ

(霧山昴)
著者 横田 増生 、 出版 小学館
4年間のトランプ現象。分断を煽(あお)り、混沌をつくり出した。これが2021年1月6日、ワシントンDCの連邦議会議事堂を「トランプ信者」たちが暴徒と化して占拠するという前代未聞の暴挙をもたらした。
トランプは、あらゆる場面で、自分の味方と敵に分け、味方を絶賛し、敵をこきおろした。
トランプに敵対する議論をはるメディアを「フェイクニュース」として罵倒し続けた。事実かどうかは関係なく、自分の盾突くメディアは、何であれ、フェイクニュースと呼んだ。支援者を集めた集会では、必ずメディア席を指さし、「あそこにフェイクニュースの奴らがいるぞ」とけしかけ、聴衆は一斉にメディア席にブーイングを浴びせた。
トランプは、トランプが語ることなら、何でも信じたいという鉄板支持層を開拓することに成功した。その中心は白人層。近い将来、人口比で少数派に転落するだろう、それを不安視する白人層だ。
トランプは、大統領の4年間、分断と混沌がつくり出した対立軸という細いロープの上を歩く曲芸師のように、絶妙なバランスをとりながら政権運営してきた、稀有(けう)な政治家だとも言える。連邦議会議事堂を暴力的に占拠した事件は、現職のアメリカ大統領が企てたクーデターだ。トランプは、アメリカ史上もっとも嫌われた大統領だ。
ロシアの侵略戦争が始まったころのゼレンスキー大統領の支持率は30%前後の低さだった。ところが、ロシアによる侵略戦争が始まると、8割以上の支持率にはねあがった。
トランプ大統領の支持率は平均41%、最低は34%。50%を超えたことがない。
ブッシュ(子)政権は90%、クリントン政権73%、オバマ政権69%。これに比べると、トランプがいかに人気がなかったか、明々白々。そして、トランプの不支持率のほうは、47%が最低で、60%に達したことが5回もある。
トランプの演説は、原稿を読まず、プロプターを見ることもない。数字や固有詞を間違えずに、よどみなく話す。その緩急をつけた話術は、聴衆の心をつかみ、飽きさせることがない。
トランプの演説は、大衆の感情を煽り立て、不安につけこみ、怒りに火をつける扇動者を連想させる。聴衆はトランプの手のひらの上で転がされ、歓喜し、叫び、怒りながら、大満足して帰っていく。
アメリカ社会では、一般に、社会主義というのは、マイナスの意味あいが含まれている。
社会主義体制では、人々の個々の能力や努力は評価されない。均等に富が分配されるので、競争原理が働かず、社会全体が停滞してしまう。アメリカ人の多くが、まだまだ「アメリカン・ドリーム」の幻想から脱け出せていないようです。残念です。
アメリカの二大政党のうちの共和党は白人中心の党だ。トランプと、その政治手法を考えるうえ、ウソと切り離して話をすすめるのは不可能だ。トランプとウソは、密接にからみあっている。トランプのウソは次元が違う。その回数と頻度、また自分の再選に有利だと考えたら、たとえウソだと指摘されても、何度でも同じウソを繰り返す。
アメリカでは、居住区分を三つに分ける。一つは、裕福な白人が多く住む郊外。その二は、黒人などが住む都市部の低所得者地域。その三は、白人を中心として、農業・酪農従事者などが住む、カントリー・サイド(田舎)。
トランプは、オバマに対しては激しい怒りと憎悪を示す。オバマケアをまっ先に廃止しようとした。しかし、オバマケアに代わる政策なんてないものだから、司会者から、代わる政策は何かと訊かれたとき、壇上で立ち往生した。
トランプが何より恐れたのは、新型コロナのせいで、自分の再選が危機に直面すること。つまり、アメリカ国民の生命と健康なんて、トランプにとっては、どうでもいいのです。自分に幻想を抱いて、とっとと死んでしまえというのです。
トランプは科学を軽視し、役職者を任命する基準は役職にふさわしい実績があるかどうかではなく、トランプへの忠誠心があるのかどうか…。
トランプ自身も郵便投票を2回も実行しているのに、郵便投票だからこそ多くのインチキ投票があるというのは根本的に間違っている。
トランプのツイッターには8800万人ものフォロワーがいた。
今の共和党は、トランプ党になったし、なっている。トランプが大統領を退いてから設立した。
著者はフリーランスの記者として、「トランプ信者」のように装ってトランプの選挙運動にボランティアとして加わって取材していたのでした。いやあ、日本でもそこまでやるのでしょうか…。フリーランス記者は、まったくあなどれませんね。
(2022年3月刊。税込2200円)

ネイビーシールズ

カテゴリー:アメリカ

(霧山昴)
著者 ウィリアム・H・マクレイヴン 、 出版 早川書房
アメリカ海軍大将をつとめ、ネイビーシールズというエリート特殊部隊のトップとして指揮をとっていた軍人の回顧録です。なにより2011年のビン・ラディン殺害作戦をオバマ大統領じきじきの指示を受けて総括していた話は自慢話であっても、寒気を覚えます。
オサマ・ビン・ラディン(本書ではウサーマ・ビン・ラーディンとなっています)の所在を突きとめたのはCIA。伝書使の追跡、監視、テクノロジーによる情報収集でパキスタンのアボッタバンドにある高い塀に囲まれた屋敷を突きとめた。この作戦は映画になっていて、私も見ていますので、だいたい想像つきます。
裾の長い寛衣を着た長身(193センチもあります)の男が敷地内を歩きまわっていることまで分かったのです。しかも、この男は塀の外にはぜったいに出ない。
通常、屋敷強襲には50人から70人が必要。屋敷を孤立させ、重要な阻止地点に小部隊を配置し、強襲部隊が塀を破り、重要目標を仕留める。医療チーム、科学捜査、戦果拡張(確認?)チーム、DNA鑑定チームなども必要。これも、どうやってターゲットにたどり着くかによる。
CIAは実物大模型をつくりあげ、そこで予行演習した。そして、CIAの特殊活動部門ではやりきれないことからネイビーシールズが作戦を担当することになった。
オバマ大統領の直轄でヘリによる強襲作戦が選択されたのです。弁護士出身の大統領が、国際法を完全無視することに何のためらいもなかったことに鳥肌が立つほどの寒気を覚えます。9.11の報復として、他国の人間を裁判によらず殺害(暗殺)してよいという指示を世界一の民主主義国家を標榜している大統領が指示して暗殺が実行されたのです。
著者は、実行部隊のシールズのメンバーに、こんな言葉で督励した。
「諸君、9.11後、きみたちはビン・ラディンを仕留める任務につくのを夢見ていたはずだ。さあ、これがその任務、そしてきみたちがやる。ビン・ラディンを仕留めにいこう」
そして暗殺成功を確認したあと、オバマ大統領はテレビで次のように演説した。
「こんばんは。今夜、私はアメリカ国民と世界に、アルカイダの指導者で何万人も罪のない男女や子どもを殺したテロリストであるウサーマ・ビン・ラディンを殺害する作戦をアメリカ合衆国が実行したことをお知らせします」
裁判にかけることもなく、パキスタン政府の了解を得ることもなく、勝手に他国の領土に武装部隊を送って問答無用式に殺人犯を殺害したというのを、「正義が果たされた」と手放しで評価してよいものでしょうか…。
著者はイラクのサダム・フセイン元大統領の身柄を隠れていた場所で確保したときの責任者でもありました。
イラクでは、ビーコン・ボーイというターゲットへ導いてくれる可能性のある貴重な情報源が活用されていた。2003年12月14日、フセイン逮捕が全世界のニュースに流された。
それにしても、イラクには核兵器も大量破壊兵器も何もなかったのです。それなのに戦争を始めた責任を誰もとっていません。日本政府は今も、そのことについて反省の弁すら述べていません。これでも「正義は果たされた」と言えるものでしょうか。
ネイビーショールズになるのが、いかに大変なことか、この本を読むとよく分かります。でも、世の中は武力という暴力だけで動いているわけではありません。もちろんお金の力も大きいのですが、もう一つ大切なのは、人々の心ではないかと考えています。
一人ひとりの心のもちようは見えないし、小さくて無視できるようなものだけど、それが何千、何万、何十万とあつまると形になり、巨大な流れをつくりあげると思うのです。どうでしょうか…。
(2021年10月刊。税込3410円)

灼熱

カテゴリー:アメリカ

(霧山昴)
著者 葉真中 顕 、 出版 新潮社
日本敗戦後のブラジルで、日本が敗北したことを認めない日本人のグループが敗北したことを認めた日本人グループのリーダーを何人も殺害した事件が起きました。その状況をリアルに再現した小説です。
この本を読んだ3日後、1月8日の西日本新聞の夕刊トップがこの記事でした。「負け組」のリーダーを殺害した「勝ち組」の実行犯で唯一の生存者(95歳)に取材したのです。
「負け組」のリーダーだった脇山元陸軍大佐宅に押しかけ、自決勧告書と短刀を渡して切腹を迫り、拒否されるとピストルで殺害したのでした。この生存者は10年間、監獄島に服役していたとのこと。
1年近くのあいだに23人が死亡し、86人が負傷したと書かれています。「勝ち組」のなかには戦勝デマをネタにした詐欺事件もあったようです。この事件は現場でいうフェイクニュースによる分断がブラジルにおける日本人(日系人)社会が起きていたことを示すものと解説されています。アメリカの大統領選挙でトランプ候補が敗北したことを今なお信用しようとしないアメリカ人が少なくないことと同じですね。
ブラジルに移民として渡った日本人は、日本で食いつめていて、ブラジルに渡れば腹いっぱいごはんが食べられ、裕福になったら日本に帰国できると信じていたようです。もちろん、現実は甘いものではありませんでした。それでも必死で働いて、なんとか生活できるようになったのです。
そして、日米開戦。日本軍は勝ち続けていきます。それは、ミッドウェー海戦でも、日本軍が大勝利をおさめたというニュースとして流されました。
日本軍は「引き込み作戦」をしている。あえて、日本軍の陣地まで敵をひき込んで一網打尽にする作戦をしている。こんな解説がまことしやかに流されていたのです。
そして、ハッカ生産している日本人に対して、ハッカはブラジルからアメリカに輸出されるものだから、それは敵性産業だ。祖国日本に仇なす行為だ。国賊だ。こんなビラが貼られ、ついにはハッカの生産工場が焼きうちにあい、他へ転出していくのです。
さらには、アメリカが高性能の新型爆弾で日本を焼き尽くそうとしているが、日本軍は、その新型爆弾をさらに上回る強力な高周波爆弾を開発した。だから日本が負けるはずはない。
あくまでも日本軍が勝つと言いはる組織が結成され、ほかの情報が耳に入らない純真な青年たちが、日本の敗北を前提として行動している人たちを目の敵にしはじめます。
ここで、デマで金もうけを企む人たちもいて、日本人社会は哀れなほど右往左往させられるのです。まことに真実を知るというのがいかに難しいか、当時の状況を少し想像すれば理解できます。
現地での取材もして、たくさんの資料にもとづいていますので、小説とは言いながら、かなり史実に基づいているのではないかと感じながら読みすすめました。
フェイクニュースは善良な市民を殺人者に仕立てあげるのですね。本当に怖い話です。現代日本でも起きそうで、心配になります。
(2021年9月刊。税込2860円)

コード・ガールズ

カテゴリー:アメリカ

(霧山昴)
著者 ライザ・マンディ 、 出版 みすず書房
日本がアメリカに宣戦布告して始めた太平洋戦争で、日本が勝てたはずがないことは、この本を読めば一目瞭然です。だって、アメリカは、1万人以上の女性を暗号解読作業に従事させていて、日本が絶対解読されるはずがないと慢心・過信していた暗号を見事に解読していたのですから…。
だから、真珠湾攻撃には役に立たなかったけれど、ミッドウェー海戦のときには、日本海軍の手の内を全部知っていましたし、山本五十六長官の行動スケジュールの詳細をつかんでいたので容易に撃墜できたのです。そして、日本軍の船舶輸送についても全部つかんでいました。アメリカが苦労したのは、暗号を解読していることを日本軍に知られないようにすることだったのです。
そして、駐ドイツ大使の大島浩が親ナチスでヒットラーとも親密な関係にあって、ドイツ軍の配置状況を詳細に東京へ報告していたのまで、その全部をアメリカは把握していたのです。これが連合軍のノルマンディー上陸作戦のとき大いに生かされました。親ナチスの大島浩は、客観的には連合軍のスパイのような役割を果たしていたのでした。まさしく歴史の皮肉です。
暗号解読にはインスピレーションのひらめきがなければいけない。しかし、同時にファイルを几帳面に整理整頓していなければ解読できない。
暗号解説には優れた記憶力をもつ大勢の人間が必要だ。
アメリカ陸軍の1万500人の暗号解読集団の70%が女性だった。海軍では80%。アメリカ人の暗号解読者2万人のうち1万1000人が女性だった。しかも、大学卒の優秀な若い女性たちです。全米からワシントンに集められ、秘密の施設で解読作業にあたりました。
暗号解読には、読み書きの能力と計算能力、注意力、想像力、労を惜しまない細やかな気配り、優れた記憶力、くじけずに推量を重ねる力が求められた。単調な骨の折れる作業に耐える力と、尽きることのないエネルギーと楽観的な心構えが必要だった。
暗号解読の成功は、診断力があるかどうかで決まる場合が多い。診断力とは、部分だけでなく、全体を見る能力、通信を偽装するために敵が考案したシステムの根本を見抜く能力のこと。
暗号解読者にかかる重圧、ストレスは大変なものがあり、神経衰弱になって、立ち直れない人も少なくなかった。
日本の暗号製造機でもあるパープル機は、連合国にもっともすぐれた情報をもたらしてくれた。日本人は自国の暗号システムの安全性に無邪気なほどに自信をもち、ひんぱんに通信文をやりとりしていたため、連合国に多くの貴重な情報を与えた。3年間に1万通以上の情報が連合国に与えられた。そして、真珠湾攻撃を予測できなかったのは、日本の外交官が、それを知らされていなかったから。
ナチス・ドイツのエニグマ(暗号機)は、ポーランドの暗号解析チームが解読した。そして、イギリスでは2000人の女性職人が解読機「ボンブ」を操作した。
アメリカは、日本軍の暗号を解読したことによって、日本陸軍部隊の兵力、装備、種類、位置、配備をつかんだ。敵の日本軍がどこに宿営していて、どこに向かっているか、アメリカは正確に知っていた。
そして、暗号が解読されたせいで貨物船が撃沈されたと日本が察しないようにアメリカは計略をめぐらした。日本が送信してきたもので、アメリカ軍が読めないものはひとつもなかった。これでは日本軍がアメリカに負けるのは当然のことですよね。物量以前に、情報戦での日本軍はアメリカに負けていたのです。それにしても日本の過信は今も続いていますよね。今でも日本民族は世界に冠たる優秀な民族だなんて吹聴する人がいるのですから、恥ずかしい限りです。そんな人は、この本をぜひ読むべきだと思いました。
(2021年7月刊。税込3960円)

福岡県弁護士会 〒810-0044 福岡市中央区六本松4丁目2番5号 TEL:092-741-6416

Copyright©2011-2025 FukuokakenBengoshikai. All rights reserved.