著者 市川 光太郎 、 出版 岩波科学ライブラリー
沖縄の辺野古の海にも棲んでいるジュゴン。そんなところに基地をつくるなんて、とんでもない暴挙です。
ジュゴンは人魚のモデル。ジュゴンは基本的にゆっくり泳ぐ。そして、ジュゴンは歌う。しかも、小鳥のような可愛らしい声で。
ジュゴンは、一生を海で過ごす哺乳類のなかでは唯一の草食性動物である。
ジュゴンは、一日に体重の10%の量の海草を食べる。日本の鳥羽水族館で飼育されているジュゴンは一日に30キロのエサを食べる。
ジュゴンが食べた海藻がウンチになって出てくるまでに一週間かかる。
ジュゴンの天敵はサメ。
ジュゴンは、旧約聖書にも登場する。
かつてジュゴンは、八重山諸島を中心に広く分布していた。
沖縄の名護市の海には、オスのジュゴンが一頭だけ生息している。そして、反対側の古宇利島にはメスが一頭の子どもと一緒に生活している。
ジュゴンは「ピヨピヨ」と鳴くことが多い。
ジュゴンの鳴き声を10年間ずっと研究しているというのです。学者って、本当に忍耐強くないと出来ませんね。でも、そのおかげで世界のことが分かるのです。感謝、感謝です。
(2014年8月刊。1300円+税)
2015年2月8日


