会長日記

2026年5月1日

会長 池田 耕一郎(50期)

3月から本年度執行部の就任挨拶回りを行っています。各部会の執行部、職員の皆様にもご協力いただき、全県的に回っており、訪問先は、裁判所、検察庁、士業団体、自治体、行政機関、経済団体、金融機関、大学、法科大学院、報道機関、領事館、各種団体等130か所ほどになりました。

どの訪問先も、温かく迎え入れてくださり、弁護士会の活動について熱心に耳を傾けてくださいます(みなさま、本当にありがとうございます。)。話が弾み、予定時間をオーバーすることもしばしばです。「挨拶」というよりも意見交換としての意義が大きく、弁護士会の運営上参考になるご意見を多々拝聴します。ある自治体で弁護士を登用するためにはどのような条件でどの程度の勤務日数であればよいのかなど具体的な質問を受けたこともあります。社会で広く弁護士が必要されていることを感じ、これほど幸せなことはありません。

月報4月号の執行部座談会のときのアンケートで「この1年で我慢しないとと思っていること」という問いがあったのですが、座談会記事では、「ありません」と答えました。ただ、後から思い出したのは、人前で涙を見せる機会を減らすということがありました。みんなが「なんで今?」と思うようなタイミングで涙をこぼすことがあり(自分としては理由がある涙なのですが)、これは弁護士会の会長として自重したほうがよいかもと思った次第です。

ただ、そのような決意をしたにもかかわらず、すでに2回涙した場面があります。1回目は、就任挨拶回り先のとある特定任期付職員の会員の所属先を訪問したときのことです。所属先の方から、その会員について「なくてはならない存在」「職員の心の支えになっている」というお言葉があり、子どもの福祉のために、本来求められる職務以上の活動をされていることに感動し、涙せずにはいられませんでした。隣にいた安孫子副会長が、一瞬「えっ」という感じで見ていましたが、「まあ池田会長ならこのシチュエーションであれば仕方ないな」と受け止めてくれていました(ですよね。安孫子先生)。

もう一回は、4月10日に開催された新入会員歓迎会の開会挨拶。

新入会員のみなさんにぜひ弁護士会の活動に継続して参加してもらいたいと挨拶しているときに、会場の会員の顔を見ながら、就任挨拶回り先で受けた弁護士会への期待や信頼の声を思い出し、ああ、弁護士会に対する信頼は個々の会員の真摯な活動によって得られたものなんだ、と思うと、会場にいる会員一人一人に「ありがとう」と言いたくなり、感謝の言葉が涙になった、ということです。

でも、会長として、弁護士会の会員一人一人の活動に対する感謝と感激の思いで涙することは、長い1年のエネルギー源となるものなので、多少はお許しいただければと願います。

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