会長日記
2016年8月15日
会 長 原 田 直 子(34期)
福岡県弁護士会のHPにおいでいただき ありがとうございます。
皆さま、お盆はいかが過ごされましたか。熊本地震で亡くなられた方のご遺族は、初盆を迎え、悲しみを新たにされたかもしれません。改めてお悔やみ申し上げます。
また、15日は終戦記念日。戦争の気配が身近に感じられるこの頃、「とと姉ちゃん」の平塚らいてうが「平和が一番」と述べるのを聞いて、改めて女性と平和について考えた数日でした。
弁護士とスポーツ
8月は高校野球のシーズン、加えて今年はリオデジャネイロオリンピックが開催されており、昼も夜もテレビの前に釘付け?ではないでしょうか。
弁護士とスポーツのかかわりというと、プロスポーツ選手の契約更新などの代理人(ソフトバンク選手の代理人もいました)、クラブなどでの事故予防や事故が起きたときの紛争解決の代理人(日本体育協会ではスポーツ少年団協力弁護士の登録制度があります)、あるいはスポーツとジェンダーなど、スポーツのあり方について学者とともに研究する等々、色々な分野でかかわりを持っています。
加えて弁護士自らもスポーツを楽しんでいます。
当会で、クラブとして認知されているのは、球団福岡(野球)、北九州ベアーズ(野球)、ばってんFC(サッカー)、福岡弁護士ゴルフ会(ゴルフ)などです。野球、サッカーは法曹関係者の全国大会があり、当会のチームは全国大会へも出場する強豪チームです。特にサッカーは、弁護士ワールドカップまであり、今年はスペインまで出かけてボールを蹴った強者が揃っています。
また、テニスも全国法曹東西対抗テニス大会が毎年催されており、弁護士会の総会や九州各県の弁護士会が集まる九弁連大会でも、大会が行われています。
その他、空手、バスケット、ラグビーなど様々なスポーツで、自らも楽しみながら指導者として、あるいは組織運営者として、スポーツの発展に寄与している弁護士もいます。健康のためのランニングから、市民マラソンに挑戦したり、自転車で走っている会員もいるんですよ。
六法を見ながら難しい顔をしている弁護士のイメージとは違う会員の顔も見ていただきたいですね。
養育費払ってますか?もらってますか?
子どもの貧困問題が注目されています。子どもの貧困は、親の貧困と直結していますが、中でもシンブルマザーの貧困問題が深刻です。その原因として、女性の賃金が低いことや、いったん家庭に入ってしまうと、再就職しようとしても非正規の不安定な仕事しかないことが挙げられます。加えて養育費の問題も大きいとされています。
養育費はどのように決めていますか?最近は、裁判所が出している養育費算定表に基づいて、「相場」が形成されつつあります。当事者同士で話し合う場合も、これをご覧になる方が多いようです。しかし、この算定表は、18歳までの子どもが3人までで、公立の学校に通っている場合を想定された計算です。子どもが4人以上いる場合、私立に行っている場合、再婚家庭で、他の養育すべき実親がいるとか、前婚の子に養育費を払っているなど、この算定表だけでは計算できないケースも沢山あります。実務では、このような場合、事情に応じて増減されます。
また、養育費の取り決めをしても払われなければ何もなりません。ちょっと古い5年前の統計ですが、実際に養育費を継続して受け取っているのは20%足らずといわれており(2011年の厚生労働省の調査)、これでは、子どもを育てるのも容易ではありません。
最近、養育費をめぐる判例も集積しつつありますので、弁護士にご相談いただくことをお勧めいたします。当会では、ネットでの予約も受け付けておりますので、ご利用ください。