会長日記

2021年10月1日

会長 伊藤 巧示(45期)

◆他の弁護士会との交流会のお話

みなさん、こんにちは。

今回は弁護士会同士の交流のお話です。弁護士会同士といっても執行部同士の交流会です。

弁護士会同士での交流会は、弁護士会相互の情報交換や問題意識の共有、執行部相互の親睦などが目的です。

当会が参加する弁護士会同士の交流会として恒例となっているのは以下の4つです。

  1. 愛知県弁護士会・神奈川県弁護士会・千葉県弁護士会・埼玉県弁護士会との五会交流会
  2. 第二東京弁護士会・札幌弁護士会との交流会
  3. 大阪弁護士会・広島弁護士会との交流会
  4. 東京弁護士会との交流会

(1)は、もともと愛知会と神奈川会と当会とで毎年3月に開催していましたが、最近になって千葉会と埼玉会も加わるようになりました。3月にそれぞれの当年度執行部と次年度執行部が集まります。3月ですので、当年度執行部は楽しい交流会(もうすぐ終わるから)、新年度執行部は何となく楽しめない交流会です(これから始まるから)。少なくとも私はそうでした。しかしながら、今年の3月は新型コロナの影響で開催されませんでした。

(2)の二弁・札幌との交流会は平成17年度までは二弁と当会のみの交流会でしたが、平成18年度から札幌会が加わりました。

(4)の東京弁護士会との交流会は、東日本大震災の際、東京弁護士会の被災高校生特別義援金活動の呼びかけに応じて当会が寄付等の支援を行ったことがきっかけで始まったものです。平成24年2月に、東京弁護士会執行部が、義援金の御礼のため当会を訪問しました。これが契機となり、平成24年の末に、東京弁護士会から交流会の申し入れがあり、平成25年3月に当会が東京へ赴いて初めて交流会を開催し、その後毎年開催されるようになったものです。

どの交流会も、他会の執行部が悩んでいる問題点や新たに創設しようとする制度などの特定のテーマを持ち寄り、それぞれの状況を聞きながら、議論するのでとても勉強になります。

今年度は、まず(3)の大阪・広島との交流会が8月28日(土)に開催されました。

新型コロナの影響のため、リアル開催は断念し、やむを得ずWEB会議での開催となりました。

各会が提案した協議テーマは複数に及びますが、興味深いテーマを2つご紹介いたします。

大阪会から、「WEB相談及び相談料の支払い方法について」の提案がありました。大阪弁護士会では、ZOOM によるWEB相談を何度か試行しており、今後本格的に実施したいと考えているそうです。その際、相談料をクレジットカードや電子マネーによって支払う場合の問題点について協議しました。当会では、WEB相談の一般的実施は未了であり、法律相談センター運営委員会にて実施の可否及び手法を検討中である旨回答しました。

また、広島会から、「会員に対するサービス」についての提案がありました。この点、大阪会では、「会員サポートお品書き」を作成しているとの報告がありました。「会員サポートお品書き」は、分野・種別・具体的内容・主体となる委員会等・連絡先が一覧表になっており(まさにお品書きです。)、サービスを受けたい会員がそこから必要なサービスにアクセスできるようになっています。

以前、当会は、大阪会の「行政連携お品書き」を参考にさせていただいたことがありますので、今回も参考にさせていただき、執行部においても同様のお品書きを作成することを検討することにしています。