会長日記

2016年12月1日

会 長 原 田 直 子(34期)

福岡県弁護士会のHPにおいでいただき ありがとうございます。

いよいよ12月。紛争を抱えたまま年を超したくないという方、切羽詰まってご相談に来られる方などご相談が多くなる時期です。師走といいますが、私たちも士走です。

福岡市中高層建築物等に関する専門家助言制度に調印

11月29日、福岡市役所において、中高層建築物等に関する専門家助言制度について,福岡市、福岡県建築士会、福岡県弁護士会の三者で調印し、本日12月1日から実施することとなりました。

この制度は、中高層建築物等の建築によって起こりうる住環境への影響(日照や景観、プライバシー保護など)に関して、近隣住民が専門家(建築士や弁護士)に助言を求めることができる制度です。このような中高層建築物の建設に関しては、近隣住民に説明会が行われることが多いものの、その説明内容が専門的で,住民にはなかなか理解しがたいこともあります。そのために、相互理解が進まず、紛争へ発展することも考えられます。そのため、住民が事前に専門家に相談できる制度を設けることによって、建築に伴う紛争を未然に防止し,又は、自主的な解決に資するよう、このような制度が設けられました。

当会からは、建築問題に詳しい会員を助言する専門家として推薦しています。

具体的には、住民の皆様が福岡市に助言依頼をされることにより、弁護士や建築士を派遣することになりますので、ご利用下さい。

成年後見制度に関する共同提言
~「最期まで安心して暮らせる福岡」の実現に向けて~

12月1日には、福岡市医師会と福岡県弁護士会が共同で、表題のとおりの提言を行いました。

ご存じのとおり、我が国では高齢化率がすでに26%を超え、2025年(平成37年)には団塊の世代がすべて後期高齢者となることから、超高齢社会に対応した制度が求められます。特に、認知症の問題は重要です。高齢者の認知症は特別の問題ではなく、一定の年齢になれば多くの方が発症するもので、いわばライフステージの中で不可避に近い問題として考えていかなければなりません。そして、その方たちが最期の時を迎えるまで、人としての尊厳が保たれ、かつ、その意思が尊重される事が必要です。さらにそのことは、高齢者の皆さんの経済力や親族の有無等に関わりなく、援助が実現されなければなりません。

今回の提言は、高齢者が最期まで安心して暮らせる福岡市を実現するため、関係諸機関・諸団体が連携し、成年後見制度の利用支援のあり方を協議する場として、医師会、弁護士会、司法書士会、社会福祉士会など関係専門職の代表者で構成される「成年後見制度の整備に関する委員会」を早急に設置されるように要望したものです。

当会のホームページ、改良を重ねています。

このホームページ、少しずつ変わっているのにお気づきですか?

★トップページに武井咲さんのポスターが入りました。日本弁護士連合会は、武井咲さんをキャラクターとし、頼れる弁護士をイメージするポスターを作成しています。来年には動画も配信される予定ですので、お楽しみに。

★トップページ左中に行政機関の皆様向けに、行政機関と連携して行えることを掲載しました。一言お声をかけていただければ、問題に適切に対応できる弁護士の派遣をいたします。

★「弁護士会について」→「弁護士会の概要」を開いていただくと、福岡県弁護士会の歴史が概観できます。当会の人権擁護活動の歩みがわかり、またその活動内容も適宜開いていただけるようになっています。
同じく「ロゴマーク」では、開かれたドアをモチーフにした当会のロゴマークに対する思いをご説明しています。

★法律相談検索で出てくる相談センターの地図をクリックしていただくと、センターの写真を見ることができます。お出かけになるとき、建物の外観がわかれば、探しやすいのではないでしょうか。また天神弁護士センターは内部の写真も掲載しています。入り口には車いすの方のためのインターフォンも設置いたしました。

★弁護士会の活動に委員会紹介を加えました。あまりの多さに驚かれたでしょう。これから、これらの委員会の具体的な活動について、ご紹介を加えていきます。特に人権擁護に関する活動が、弁護士が自治団体として存在する根拠となっています。多くの弁護士が、誇りをもって取り組んでおります。

★このように、少しでも見やすく、また、皆様に福岡県弁護士会を知っていただくための工夫を重ねております。ご声援いただける方は、「いいね!」を押していただけると、私達も励みになります。宜しくおねがいいたします。