福岡県弁護士会コラム(会内広報誌「月報」より)

2025年8月号 月報

あさかぜ基金だより

月報記事

弁護士法人あさかぜ基金法律事務所 社員弁護士 滝本 祥平(75期)

引継式がありました

令和7年5月26日、対馬グランドホテルにて対馬ひまわり基金法律事務所の所長弁護士引継式がありました

対馬ってどんなとこ

対馬は、南北に82キロメートル東西に18キロメートルと細長いです。そのため、島の北側にある韓国展望所付近の住民が対馬ひまわり基金法律事務所へ法律相談に行くときの負担は軽視できません。

福岡でたとえると、どうなるでしょうか。グーグルマップで調べてみました。六本松の福岡県弁護士会館から北九州部会までの車での移動距離とおおよそ一致しました。

地域特性を踏まえたあいさつ

佐古井弁護士は、2年間で344件の相談を受け、うち156件を受任しました。対馬において弁護士が果たすべき役割を十分果たしたと言えると思います。

しかし、「自分が成しえなかった、上の地域の相談需要の掘り起こしにも力を入れてもらいたい」という地域の特徴に由来する課題までは解決できなかった旨反省を述べ、後任の藤田弁護士にその課題を委ねました

藤田弁護士も、この課題について「赴任して3か月。対馬が広いことを実感して、単純に対馬に法律事務所があるというだけでは、対馬の皆さんの話は聞けないということ。出張相談等積極的に事務所外に出る活動をすることが必要だと思います」と決意を表明しました。

藤田弁護士らしい引継式

写真は、藤田弁護士らしい引継式での様子です。
藤田弁護士の幼い娘さんが「パパ」と言ったのに対し、「パパだよ」と対応した瞬間です。

引継式からつながるご縁

引継式には、あさかぜのOBもたくさん参加しました。引継式後、OBの一人である伊藤拓弁護士から、5月30日の開所披露会に誘ってもらいました。

伊藤弁護士の開所披露会でのご縁

伊藤弁護士がこのたび開設し、披露した事務所は、大野城市に所在しており、市民・国民の司法アクセスの改善に資する立地だからでしょうか。司法アクセスの改善に関心のある私だけでなく、司法アクセスの改善のために行動されている他県の弁護士も多数参加していました。他県の弁護士からひまわりでの赴任経験、事務所の運営方針など、将来設計にきっと役に立つ話をいろいろと聞くことができました。

また、県外で活躍されているOB/OGや委員会の異なる福岡部会の弁護士からも望ましい後輩弁護士のふるまい方など、興味深く、かつ、ためになる話をたくさん聞くことができ勉強になりました。

近況

壱岐ひまわり基金法律事務所へ私は、応募しました。同僚の小島くみ弁護士と競合することになります。私は、壱岐の青い海と山がないことによる冷涼さに非常に心打たれ、是が非でも壱岐に赴任したいと考えています。

新人を紹介してください

今後とも、会員の皆様には、弊所へのご支援とご指導をどうぞよろしくお願いします。とりわけ、新人採用が行き詰っています。司法過疎問題に関心のある修習生やロー生・学部生が身近にいたら、ぜひ紹介してください。お願いします。

福岡県弁護士会 あさかぜ基金だより
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