福岡県弁護士会コラム(会内広報誌「月報」より)

2021年9月号 月報

あさかぜ基金だより

月報記事

弁護士法人あさかぜ基金法律事務所 社員 石井 智裕(72期)

○先輩弁護士

あさかぜ基金法律事務所は、平成20年9月22日に設立された事務所です。

設立以来あさかぜ基金法律事務所には29人の弁護士が入所しました。

このように、たくさんの先輩弁護士がいることがあさかぜ基金法律事務所の良いところと思っています。

○共同受任

他の弁護士から紹介を受けた事件のうち、その2割から3割があさかぜ基金法律事務所の先輩弁護士からの紹介事件であり、共同受任をして事件処理を進めています。

その中で、依頼者にどのように伝えればわかりやすいのか、書面で強調すべきポイントは何かなどを教えていただき、また議論を掘り下げるようにがんばっていています。

○所内研修

あさかぜ基金法律事務所では、事務所独自の研修(あさかぜ研修)で先輩弁護士の事務所を訪問することがあります。

最近では、ひとよし法律事務所の中嶽修平弁護士や豊前総合法律事務所の西村幸太郎弁護士には事務所を開設する準備や事務所経営を軌道に乗せるための工夫、そしてどんな苦労をしたのかについて、話を聴きました。

このように、先輩弁護士が実際に過疎地でどのようにして開業し、事務所を運営していったのか知ることができることによって、近い将来の私自身の過疎地への赴任に向けて具体的なイメージを持つことができます。

○保管記録の活用

あさかぜ基金法律事務所には先輩弁護士の事件記録が残っています。この記録を見ることが事件を進めていくうえで参考になっています。

たとえば、私が入所してすぐのころ、破産申立書の書き方について、所内のチェックを受けたとき不十分だという指摘を何回も受けました。それで私は、過去の事件記録を読んで破産申立書の書き方を一生懸命に勉強しました。

また、少年事件を初めて受任したときは、服部晴彦弁護士のデータにあった検討事項書をみることができ、何を検討しなければならないのか、いつの時期までにどのような活動をしなければならないのかを把握することができました。さらに、古賀祥多弁護士が残していった記録には事件をどのように進めたかが細かく書かれていて、どのように事件を進めていけばよいのか、どんな点をポイントとすべきなのかを具体的につかむことができました。

○所内ゼミナール

今年度から新しく運営委員の光安正哉弁護士や井口夏貴弁護士が主催するゼミナールが所内で開かれています。

第1回のゼミでは、交通事故の証拠収集の方法、民事保全の手続について学びました。第2回、第3回のゼミでは、要件事実の整理をどのように訴状や準備書面で活かすかということを解説してもらいました。

○先輩弁護士とのつながり

あさかぜ基金法律事務所は指導担当弁護士など事件紹介をしてくれる弁護士だけではなく、これまで在籍していた先輩弁護士のつながりが強く、先輩弁護士の尽力により支えられている事務所です。

  • URL

カテゴリー

Backnumber

最近のエントリー