ジェンダー平等委員会 委員 西田 舞季(76期)
1 はじめに
6月22日から6月26日まで、福岡県内各所の男女共同参画センター等と共同で、女性の権利ホットラインを実施しました。
女性の権利ホットラインは、女性に対する暴力(ドメスティック・バイオレンス、ストーカー、セクシュアル・ハラスメント)、離婚に関する諸問題、職場における差別など、女性の権利一般に関する無料電話相談をするものです。また、性的マイノリティーに関する同様の問題の相談も受け付けております。
実施に関する報告をいたします。
2 相談体制・件数
相談は、下記の通り、福岡県内12箇所の相談場所で行いました。
5日間で合計71件の相談がありました。
開始早々、相談の電話が入り、予め質問事項を詳細にまとめている様子で相談される方もいました。
| 6月22日 | 福岡県弁護士会館 | 11 |
| 6月23日 | 筑後弁護士会館 | 3 |
| 6月23日 | 直方市役所 | 1 |
| 6月23日 | 筑後市(サンコア第3講習室) | 2 |
| 6月23日 | 田川市男女共同参画センター (ゆめっせ) | 1 |
| 6月24日 | 福岡県男女共同参画センター (あすばる)(春日市) | 13 |
| 6月24日 | ハートピアぶぜん(豊前市) | 2 |
| 6月24日 | 北九州市立男女共同参画センター(ムーブ) | 13 |
| 6月24日 | 大牟田市男女共同参画センター | 5 |
| 6月25日 | 飯塚法律相談センター | 6 |
| 6月26日 | 福岡市男女共同参画センター (アミカス) | 8 |
| 6月26日 | 大野城まどかぴあ男女平等推進センター(大野城市) | 6 |
| 合計 | 17 |
3 相談内容
相談内容は以下の通りです。
夫婦関係に関する相談が最も多く、DVや職場でのセクシュアル・ハラスメントといった女性に対する暴力に関する相談や、解雇等の労働問題の相談も多く寄せられました。
中には、相談内容が複数にわたる場合もあり、悩み・問題に関連する支援団体や支援施設を知りたい、という相談もありました。
相談を聞いて面談相談が必要な場合は、面談相談へ繋げる等の対応しています。
- 夫婦関係(離婚の可否・婚姻費用・財産分与等)60件
- 内縁・男女関係 1件
- 女性に対する暴力(DVや職場でのセクハラ)6件
- 労働問題 8件
- その他(親子関係・相続・借金問題等)10件
4 相談員の方々との交流
相談のきっかけとしては、各種相談機関から当該ホットラインの存在を教えてもらったという方が多かった印象を受けました。各種相談機関への周知の重要性を感じました。
また、共同参画センターの相談員の方々と、相談内容や新法のことで意見交換したり、法律相談への連携について共に考える機会もありました。相談員の方々と交流し、連携した体制を構築することで、充実した問題解決につながるのではないかと考えました。
5 当該ホットラインの意義
相談者の中には、様々な要因で外に出られない方や、対面での相談に行く時間を確保するのが困難な方、今悩んでいることが法律の問題なのかわからずに相談を躊躇している方、経済的な理由で相談や法的手続を行うことが困難だと感じている方がいました。
具体的には、女性に子育てや介護の負担が偏るために労働の機会が妨げられている方の相談や、ワークライフバランスに配慮した職場との謳い文句を信じて就職したのに、実際は子育てのために必要な配慮をしてもらえず労働条件が合わずに解雇され、経済的にも精神的にも困っている方の相談、養育費の金額が十分でないうえ、取り決めした金額の支払いがないために困窮しており法律相談費用等の負担が大きいという方の相談が目立ちました。中には、できるだけ早く面談相談をした方が良いと思わざるを得ない深刻な相談も多くありました。女性であること、女性として周囲から求められていることによって悩んでいる方々が、負担なく相談できる場所を作り出し確保する必要性を感じました。
当該ホットラインは、上記のような、弁護士による法律相談に繋がることが難しい方々と繋がることができるものです。当該ホットラインを実施することで、まずは電話で気軽に相談するということができ、問題解決に向けたアドバイス等を通じて役立つことができたと感じております。
来年度以降も引き続き実施していく必要性を強く感じました。


