福岡県弁護士会 裁判員制度blog

2007年6月26日

裁判員を選ぶときの質問

 裁判員として選ばれるときには、質問票にこたえる方式を経たうえで、口頭でも質問されることになります。それは、不公平な裁判をするおそれがあるかどうかを確かめるための質問です。その具体的なイメージは、次のようなものです。(な)

○ 当日、質問票において聞かれる質問
 1 あなたは、被告人または被害者と関係があったり、事件の捜査に関与するなど、この事件と特別の関係にありますか。(ある。ない)
(ある場合には、具体的にお書き下さい
                                  )

2 あなた又は家族などの身近な人が今回の事件と同じような犯罪の被害にあったことがありますか。(ある。ない)
ある場合には、その被害の内容を差し支えない範囲でお書きください。

3 今回の事件のことを報道などを通じて知っていますか。
 ? 知らない。
 ? ある程度知っている。
 ? 詳しく知っている。

○ 質問手続きにおいて口頭で聞かれる質問
 たとえば、被告人と同じ会社に勤めているなどと答えたときには、「事件との関係を離れて、この裁判で証拠にもとづいて公平に判断することができますか」という質問がなされます。
 また、「ご自身や身近な人の被害の経験を離れて、この裁判で証拠にもとづいて公平に判断することに支障がありますか」との質問もありえます。
 さらに、「報道などに左右されることなく、法廷で見たり聞いたりした証拠だけにもとづいて判断できますか」とか「どの程度知っていますか」、「この事件について、どのように考えていますか」、といった質問も考えられます。
 なお、事件によっては「あなたには、警察などの捜査はとくに信用できると思うような事情、あるいは逆に、とくに信用できないと思うような事情がありますか」と質問されることもありえます。

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