福岡県弁護士会 裁判員制度blog

2006年10月16日

選挙人から抽選で選ばれる

 裁判員制度は、これから始まる新しい制度です。選挙人名簿から抽選で選ばれた市民が裁判員となり、裁判官と一緒に話し合って刑事裁判で有罪か無罪か、有罪のときにはどれくらいの刑にするのかを決めます。
 裁判員には任期がなく、事件ごとに選ばれます。外国の映画などに出てくる陪審員制度は、市民だけで有罪か無罪かを決めるものですので、日本の新しい裁判員は少し異なります。(な)

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2006年10月30日

裁判員の候補者は質問される

 裁判員を選び出す手続きは非公開で行われます。恐らく、法廷とは別の部屋でなされるでしょう。弁護人は同席しますが、被告人は裁判所が必要と認めるときだけ出席します。
 質問するのは裁判長です。裁判員の不適格事由に該当しないかどうかを判断するための質問です。被告人と弁護人は、裁判長に対して、その判断のために必要だと考える質問をするよう求めることができます。当事者から直接に質問することを認める明文の規定はありません。
 弁護人として重要なのは「不公平な裁判をするおそれ」があるかどうかという判断です。
 被告人と弁護人には、理由を付けて裁判員を選任しないように求めることができるほか、理由を付けないで原則として4人まで裁判員として選任しないことを求めることができます。(な)

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