会長日記

2015年2月

会 長 三 浦 邦 俊(37期)

当会の対外活動・他の団体、政治家との交流について

年が明けてから、弁護士会代表として、各種団体の賀詞交歓会に出席しています。年明け第一週目は、当会や部会の新年会もあって、毎日会合となってしまいます。これも会務活動が活発になった結果だと思いますが、他の専門職団体は賀詞交歓会には必ず国会議員の先生方をお招きして、必ず壇上でご挨拶をいただいています。1月9日の公認会計士協会の賀詞交歓会には、14名の国会議員御本人の出席があって、衆議院議員総選挙の後の当選祝賀も兼ねた形になっていて、大変感心した次第です。

弁護士会も、最近は、政治を動かさなければということで、日弁連では相当力を入れており、1月15日には、東京で弁護士連合会の政治連盟主催の衆議院議員総選挙の当選祝賀会が予定されており、これにも出席します。

本年度執行部も、手分けをして出来るだけ多くの福岡県選出の議員の方の政治資金パーティーに出席して、議員の方と出来る限り接触して、顔を覚えていただく努力をしました。パーティーの出席費用は、弁護士会の資金を使うことは出来ませんので、弁護士政治連盟から出してもらうのですが、給費制復活の問題など政治力が必要な場面は、会務を行っていても、多々あります。兎に角、出て行って顔見知りになって、勉強会をしませんかというような声を掛けましたが、医師会、社労士会、宅建協会などの会合に出ますと、他の団体は従来からロビー活動を活発に行っていることが判ります。我が業界は、この点では圧倒的に遅れていると言わざるを得ないと思います。政治的な活動はすべきでないという意見も会内にはあるかと思いますが、社会のあらゆることが法律事項であって、弁護士の活動にも関連するのと同じで、あらゆることは議会で決まるとすると、議員の方との交流も必要不可欠な活動であると考えられます。当会の会員の中で、弁護士政治連盟に加入している方は会員の1割の110名程度に留まっています。若い会員に参加して欲しいというのが弁護士政治連盟からのお願いです。

ラジオ番組に出演の件

弁護士会は、会長の人使いが荒い団体です。知らないうちに、スケジュールを確保されて、「ハイ、○○の講演会、シンポをするので、冒頭、会長あいさつお願いします。」という振り方を常時されます。その分野に詳しければまだ良いのですが、余り知らない分野について冒頭あいさつというのは、結構難しく、慌ててにわか勉強をする羽目になります。

昨年末に、本年1月9日のKBCラジオのPAO~Nに出演して、何か適当にしゃべってくれという担当副会長からの依頼がありました。私自身が、「パオーン」という番組を全く知らなかったために、「エッ、知らないですか。」から始まって、過去の番組の音声データをもらって雰囲気を掴んで、前日にはマンスリー出演者の当会塗木麻美会員のレクチャーを受けて、当日午後2時30分にKBCに集合し、30分程度ラジオ局長と代理店の方と雑談して、午後3時から生本番のラジオ番組に出演しました。パーソナリティーの沢田幸二さんと、ムーベさん、原田らぶ子さんと塗木会員と私で10分程度の掛け合いを行ったのですが、兎に角、敷居の高い弁護士、弁護士会ではなく、親しみやすい弁護士、弁護士会という視点から、知的障害のある方が自分の携帯電話を触っていたら、後日、金80万円の請求がきてしまったという事案で、弁護士に相談頂いていれば、支払額はゼロになっただろうと思ったけれども、実際は32万円を支払って決着して、良かったと思っていたという話でした。そんなときだけでなく、法律相談だとは思えないような心配ごと、悩みごとでも、どうしたらいいのか判らないというような時には、弁護士に相談してみてください、法律相談でなくても、お気軽に相談くださいという趣旨の話を適当に喋ったのですが、何とか無事に終了することが出来ました。親しみやすい弁護士、弁護士会という視点は、昨年頃から、広報に力を入れている日弁連のキャッチコピーですが、当会の広報宣伝活動は、全国的にも注目を集めています。

他方、PAO~Nは、KBCラジオの平日、午後1時から4時までの人気番組で、昨年8月から当会会員が入れ替り立ち替りで出演しているそうで、いろんなユニークな会員がいらっしゃいますねとラジオ局長からは評価していただいていました。冷や汗ものの私に対しても、パーソナリティーの沢田さんから、「さすが会長さんですね。」とのお言葉を頂きました。少しずつでも、市民に親しまれ、頼りになる存在になっていきたいものだと思った次第です。

自死問題対策委員会の活動について

同委員会で、厚生労働省からの補助金で自死支援者の相談を行う企画をされたのが、1年半前であったかと思います。本年は厚生労働省からの評価も高まっているのだと思いますが、補助金の金額も増えて、さらには2月7日に芥川賞作家の平野啓一郎氏を講師にお招きしての「自死をなくすために」生きぬく知恵を共に考えるというシンポジウムが企画されています。1年半前、常議員会で先行きを危ぶむ声もあった重たい相談について委員の皆さんが真摯に取り組んでいただいている成果だと思っています。この記事が出るころには、シンポは既に開催されていることだと思います。大変重いテーマで、挨拶をトチらないようにとそれだけが気になっています。