「ほう!な話」

2018年2月21日

SNS上の「いじめ」どうしたら?

▼Q 最近、中学1年の娘が学校に行きたがりません。事情を聴くと、暴行を受けるような被害はないものの、部活動の仲間で使っているSNS(会員制交流サイト)上で無視されたり、悪口を言われたりという嫌がらせを受けているようです。これは「いじめ」ではないでしょうか。加害者に何らかの法的な制裁を加えることはできませんか。

▼A 思春期の子どもたちは、大人以上に狭い世界で生きていかなければなりません。自分の居場所であるはずの部活の仲間から無視されることは、とてもつらいことでしょう。

仲間の嫌がらせで中学校に通えなくなったお子さんは、学校での学習の機会を失うことになります。心に受けた傷も大きいでしょう。そのような行為は民法上の不法行為(709条)に該当し、損害賠償を求める事ができる可能性があります。しかし今、本当に必要なのは加害生徒に対する「制裁」でしょうか。

あなたが大人になってから、反りが合わない人を無視したことはありませんか。悪口を言ったことはありませんか。誰もが何かのきっかけで加害者になってしまうおそれがあるのです。今必要なのは、お子さんが居場所を取り戻すために何をすべきかを考え、加害生徒に他人を大切にすることの重要性を教える「教育」ではないでしょうか。弁護士は、お子さんが再び学校に通えるような環境づくりのお手伝いができます。いじめ予防の出張授業にも取り組んでいます。ぜひ活用してください。

西日本新聞 2月21日分掲載(森俊輔)

目次