「ほう!な話」

2017年10月18日

高齢者の預金を詐欺から守る

▼Q 高齢の母(81)は1人暮らしで、預金は自分で管理していますが「偽電話詐欺」などの被害に遭わないか心配です。財産を守る良い方法はありませんか。

▼A 身元を偽って電話をかけ、金銭などをだまし取る「偽電話詐欺」は、高齢者の被害が続いていて、ご心配だと思います。

預金などの財産を守る方法としては、弁護士など専門家と財産管理委任契約を結ぶ方法があります。預金通帳などを財産管理人が管理し、生活に必要なお金だけを本人の手元に置いておく方法です。本人が自分だけの判断で預金を引き出してしまうことが防げ、詐欺被害に遭うことも少なくなります。

将来、認知症などにより判断能力が衰えた場合は、法的には自分の財産を管理したり、契約を締結したりすることもできなくなります。このような場合に備え、一緒に任意後見契約を結ぶこともできます。そうすれば、将来、成年後見制度の利用にスムーズに移ることができます。

成年後見制度には、この任意後見制度と、裁判所で後見人を選任してもらう法定後見制度がありますが、いずれも、成年後見人が預金などの財産を管理したり、医療・看護や施設の入所に必要な契約の締結などを代行したりする制度です。

高齢者の財産管理や後見制度については、福岡県弁護士会の法律相談センターをご利用ください。予約は電話=(0570)783552(なやみここに)。

西日本新聞 10月18日分掲載(上田英友)

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