生き物(人間)
2007年01月26日
新・細胞を読む
著者:山科正平、出版社:講談社ブルーバックス
人間の身体をつくっている細胞を電子顕微鏡で美しい写真として紹介したものです。まことに人間の身体とは繊細かつ巧妙な化学工場そのものだと感嘆してしまいます。こんな精巧きわまりないマシーンを並の人間が自分の力でつくり出したとは、とても思えません。かといって神がつくり出したというには、あまり完璧でないのが気になってしまいます。
紹介されているカラー写真を眺めているだけで、人体の神秘がよくよく伝わってきます。
人間の骨の内部をとった白黒写真があります。破骨細胞というものがあり、古くなった骨をむさぼり食っている様子を示したものだというのです。あの硬い骨を食いあさる細胞がいるというのです。しかも、同時に、骨をつくってもいます。骨では、絶えずつくっては壊す営みが行われているのです。
中年太りを大いに気にしている私です。自分の裸を鏡で見ることなど、滅多にありませんが、温泉に出かけたときに、つい見えてしまうことがあります。肥満度120%の突き出たお腹に、我が身体ながらおぞましさを感じてしまいます。間食もほとんどとらず、それなりに減量に努めているつもりなのですが、あと3キロ体重を減らしたいと思っても、まったく減ってくれません。このごろでは、体重計に乗るのも嫌やになってしまいます。
脂肪細胞とは、大量に貯蔵した脂肪のために、自らの細胞要素が周辺に圧迫されて、細胞全体が大きく膨れあがった、そんな細胞だ。
幼児期に大量の脂肪を摂取すると、脂肪細胞数が増加する。これは肥満予備軍になる。肥満にともなって脂肪細胞数も増えるらしい。そのうえ、脂肪細胞に蓄積された脂肪はなかなか放出されにくいので、それを減らすのは大変なこと。
人間の舌を電子顕微鏡で見た写真があります。舌には無数のトゲがあるんですね。舌状表面には糸状乳頭がたくさんついていて、これで食物を引っかけて、のどの奥へと送ってやる。糸状乳頭は舌表面にある角質層がトゲのようになって覆い被さったものである。人間の舌は先が細くて鋭利な糸状乳頭がもっとも多い。
ここまで人間の身体は分析され、目に見えるようになっているのか・・・。科学技術の進歩には感嘆せざるをえません。それでも、人間はガンなどの病気を服することはできていないわけです。楽しくもあり、考えさせられる写真集というか、本でした。
2007年04月27日
日本人になった祖先たち
著者:篠田謙一、出版社:NHKブックス
世界でも珍しいほど日本は下戸が多い。えーっ、そうなんですかー・・・。ちっとも知りませんでした。たしかに、飲めない人は私の周囲にもたくさんいますが、それが世界でも珍しいことと言われると、なんだかピンときません。
DNA分析と化石の研究から、現代人は20万年から10万年前のアフリカに誕生したと考えられている。人類はアフリカで誕生したんです。ですから、もっとアフリカに注目しましょう。人類、みな兄弟、というのは単なるスローガンではなく、本当のことだったのです。
現在60億人という巨大な人口をもつ現代人も、もとはごく少数の集団から出発した。それは恐らく子どもや老人をふくめ2万人ほどの集団だった。
最新のDNA研究によると、最初にアフリカを旅立った人数は150人ほどだった。ええーっ、そんなに少ないグループが世界各地へ展開していったんですかー・・・。
10万年前にアフリカを出て、中近東に6万年前にたどりつき、インドネシアあたりに5万年前、日本列島には4万〜3万年前に来たというのです。アメリカ半島へは、ベーリング海をわたり、アラスカから入りますので、ようやく1万5000年前に入ったのです。ここでもアメリカは新参者です。
ハワイは、人類が世界へ拡散して最後にたどり付いた地域。ハワイには世界中から人が集まり、現在のハワイには、実に多様な集団に由来する人々が生活している。ひぇーっ、そうなんですかー・・・。
日本人の骨格は歴史上、2回、大きく変化する。1回目は縄文から弥生時代にかけて、2回目は江戸から明治にかけて。いずれも日本人の生活様式が大きく変わった時期。一回目は狩猟採集社会から農耕社会への移行、2回目は西洋文明が受容された。
日本人は、旧石器時代人につながる東南アジア系の縄文人が居住していた日本列島に、東北アジア系の弥生人が流入して徐々に混血して現在にいたっているというのが主流の学説。
日本人の先祖集団の成立に際しては、大陸の広い地域の人々が関与したために、日本人のもつDNAは東アジアの広い地域の人々に共有されている。
なーるほど、日本人はやっぱり東アジアのなかの一員なんですね。やっぱり東アジアの平和共存が大切なわけです。お先祖様が同じだというんですからね。
2007年06月11日
アダムの旅
著者:スペンサー・ウェルズ、出版社:バジリコ
もし全人類が同じ種に属しているのだとしたら、世界中に目がくらむほどさまざま肌の色や体型、体格をし、さまざまな文化を持った人々がいることは、どうやって説明がつくのか。いったい人類はどこで発生したのだろうか?
もっともな疑問です。黄色人種がいて、黒人がいて、白人がいる。白人が世界でもっとも優れた人種だと昔も今も声高に言いたてる人々がいます。本当でしょうか?
遺伝に働くもっとも基本的な力は突然変異だ。これがなければ、多型も存在しない。突然変異というのは、DNA配列に生じる無作為の変化のことで、一世代について一ゲノムあたり30という確率で発生する。つまり、今生きている人は誰でも、両親と自分とを区別するまったく新しい突然変異を30個もっていることになる。突然変異は無作為に起こる。突然変異は細胞分裂の過程で生じた複写エラーによって生じる。
すべての現代人の母系祖先「イブ」は15万年前、アフリカで暮らしていた。そして、哺乳類では、X染色体とY染色体が一つずつしかない不均等な染色体をもっているのは男性である。この本は、アダムとは誰だったのかを追求しています。
Y染色体には対になる組換え可能な染色体がないので、組換えは起こらない。Y染色体はミトコンドリアのゲノムと同じく、混ぜ合わせられることなく、世代から世代へと永遠に引き継がれていく。
Y染色体は、人類の多様性の研究の研究にもっとも有益な手段を集団遺伝学者に提供する。その理由の一つとして、分子の全長が1万6000ヌクレオチドしかないミトコンドリアDNAと違って、Y染色体は5000万ヌクレオチドと巨大であることがあげられる。だから、Y染色体には、過去に突然変異が起きたかもしれない場所が多数存在する。
研究の結果、Y染色体系統がもっとも早く分岐したのはアフリカであることが分かった。この男性から今日生きているすべての男性がY染色体を受け継いでいる。その彼はなんと5万9000年前に生きていた。「イブ」の推定年代より8万年もあとだったのである。
現生人類は、少なくとも6万年前まではアフリカにいた。類人猿の最古の化石は2300万年前のもの。類人猿が1月1日に現れたとすると、現生人類は12月28日まで出現せず、大晦日まではアフリカを離れない。人類がアフリカを離れて世界中に散らばっていったのは、地球上の生命の歴史や進化の中ではほんの一瞬のことに過ぎない。
人間は1万年ほど前に突然、狩猟採集生活から定住生活に移行した。この変化は、世界のさまざまな地域でほとんど同時に同じ現象として発生した。
インドでY染色体を調べると、階級間でミトコンドリアDNAの相違よりもY染色体の相違のほうが多く出現する事実は、男性が自分の階級に常にとどまっていたのに対して、女性は違う階級に移動できたことを示している。
アメリカ先住民のほとんどの血液型はO型であるが、これは氷河期のシベリアを通って旅するあいだに、A型とB型が消えてしまったから。
Y染色体系統のほうがより高い率で失われる理由として考えられるのは、少数の男性が生殖行為の大半を行うからだ。富と社会的地位を受け継いだ息子たちが、次の世代でも生殖行為の大半を行う者となる。子どもをもうけて子孫に遺伝子を伝える人の数は決して平等ではない。
いま地球上にいるすべての男性の祖先である「アダム」は5万年前に東アフリカの地溝を出発し、インド洋を経て東南アジアから日本に到達している。
中近東からヨーロッパに入ったのは3万年前のコースと1万年前のコースがある。アメリカ半島へは、1万年前にベーリング海峡を渡って到着した。
Y染色体のなかにある遺伝子マーカーを調べて、現生人類がいつころ、どのようにして世界各地へ広がっていったかを明らかにできるという本です。まことに、地球上の人類はみな兄弟姉妹だということがよくよく分かりました。
2007年07月13日
知られざる水の超能力
著者:藤田紘一郎、出版社:講談社α新書
高校生時代、恥ずかしながら、喜んでしていた、あのフォークダンス、「マイム・マイム」の意味を初めて知りました。
マイム、マイムとは、水、水という意味のヘブライ語である。砂漠地帯で水を掘りあてた人々が喜んでいる様子をあらわしたイスラエルの民謡なのである。だから、この「マイム・マイム」は、キャンプファイヤーではなく、水を囲んで行うのがふさわしい。
今どきフォークダンスなんて流行らないのでしょうが、お目当ての女の子の手をしっかり握れる貴重な機会でしたね。
下痢したとき、下痢止めを飲むのはすすめられない。逆に、水を飲んで排出を促進するのがいい。ぬるま湯をこまめに与えることが大切。このときは、軟水のミネラルウォーターが最適。
人間が本当に渇きを覚えると、ほしくなるのはジュースでも酒でも牛乳でもない。ただの水である。
たしかにそうです。私は、中国の奥地のウルムチからトルファンに行ったことがありますが、そのときは冷たいミネラルウォーターがまさに「命の水」だと本心で思いました。それ以来、ビールを飲みたくなくなり、ミネラルウォーター派に私は転向してしまいました。
お酒を飲む前に、この酒にはビールも含む、とりあえず水を飲むこと、これが大事なのだ。ビールは強力な利尿作用をもっている。どんどん体内の水分が奪われていく。だから、水分の補給が必要になる。
水道水を安全にする方法は、決して煮沸することではない。
私は、これを読んで、ひっくり返りそうになりました。沸騰したら安全な水になるとばかり考えていたのです。
水を沸騰させると、たしかに塩素は飛ばせるし、殺菌効果もある。しかし、水道水に熱を加えると、塩素と有機物が化合しやすくなり、温度が上がるとともに、発がん性物質であるトリハロメタンの量は増えていく。つまり、煮沸によって、毒物トリハロメタンを増やしている。ええーっ、そうなんですか・・・。本当なんでしょうけど、信じられません。
寝る前に水を飲むのはいいそうです。朝一杯のコンブ水を毎日のんでいますが、これからはコンブを煮沸水に入れるのはやめることにします。
水をめぐる話を満載した面白い本です。
2007年07月27日
ヒトは、どのようにしてつくられたか
著者:山極寿一、出版社:岩波書店
チンパンジーは思考能力や認知能力をもっている。動物園や野生のチンパンジーは道具を製作し、使用する。そのうえ、仲間と政治的な取引もしている。類人猿は、「心の理論」すなわち、相手の考えを前提として行動している。類人猿と人間は思考方法がよく似ていて、道徳的な観念すら共通している部分がある。
果実食のチンパンジーを観察した結果、朝方は果実、日中は昆虫、夕刻は葉というように、時間によって食物を選択する傾向があることが判明した。朝方に果実から糖分を得て活力をつけ、日中にすばしこい虫を追いかけ、夜寝る前に消化に時間のかかる葉を食べるというように、食物の性質にあった食べ方をしている。
うむむ、そうなんですか・・・。合理的に生きているんですね。
ゴリラの生息密度は植林帯の違いにかかわらず、一定である。それは、果実が不足するとゴリラは葉や草や樹皮など繊維質の食物を多く食べるから。果実を食べるときより葉を食べるときのほうが遊動距離は短い。また、ゴリラのメスは、単独で遊動せず、群れ同士が出会ったときだけしか移動しない。つまり、群れ同士がテリトリーをもたずに混在するゴリラのコミュニティは、メスの移籍を左右する群れ同士の出会いを適当に保つように維持されている。ゴリラは、鉱物の果実だけでなく、他の食物を多くメニューに加えることによって、群れ内、群れ間の社会関係を壊すことなく、社会的に安定した生活を送るように進化してきた。
現代のヒトの女性は、類人猿に比べて出産間隔が短い。ゴリラは4年、チンパンジーが5〜6年に対して、ヒトは2〜4年。ヒトのほうが多産の傾向がある。
現代人の生活史を類人猿と比べてみると、大きな違いが三つある。子ども期がある、青年期がある、閉経後、何年も生きること。
ヒト以外にも閉経のある哺乳類はいる。シャチやコビレゴンドウである。メスのコビレゴンドウは40歳前後で繁殖を停止し、その後、60歳ころまで生きる。これらのクジラは母系の社会構造にあり、血縁関係のある複数の世代がともに暮らし、オスだけが分散する。
ボノボに対して餌を与えると、真っ先にオスがとんで出てくる。オスが強いからではない。むしろ、その逆である。オスがすっとんでくるのは、早く行って餌をとらないと、メスご一行様が来たら、もう取れないから。メスたちが餌を取るあいだ、オスたちは一位のオスもふくめて、周囲で待っている。
そして、オスがメスのご機嫌うかがいをするため、わざと餌の一部を落としたりもする。
ボノボのメスは、気に入らなければ相手が強いオスであろうが、ともかく断ってしまう。そして、気にいったオスと交尾する。
チンパンジーのメスは、1ヶ月の排卵期の前後に2週間の発情期がある。このとき、メスは積極的にオスにアタックする。100回以上の交尾をしている。チンパンジーのメスは、たった一回の妊娠の成功のために、数百回から1000回以上もの交尾をしている。ところが、何回と交尾しても、平均して半年かけないと妊娠しない。
人間とは何かが、この本のテーマです。それを考えるうえで、格好のテキストになります。
2007年08月02日
がんのウソと真実
著者:小野寺時夫、出版社:中公新書ラクレ
著者は外科医で、消化器がんが専門の医師です。そして、自分も奥様もがんにかかり、手術や放射線治療を経験しています。医師として、がんで亡くなった患者を2000人以上もみてきたそうです。その経験にもとづく本ですので、かなりの説得力があります。
今の日本における死因は、がんがもっとも多く、3人に1人。65歳以上だと2人に1人の割合になる。
日本では、高度進行がんに手術をやりすぎ、逆に放射線治療をやらなすぎる傾向がある。高度進行がんに対する抗がん剤療法のやりすぎは、短い余命をそのために苦しみながら過ごさせるという悲惨な結果を招いている場合が少なくない。また、がんの痛みをガマンしている人は早死にするというのは、今では世界的常識になっている。日本では、苦痛の緩和が不十分なのに、延命治療に熱心すぎる。
ほとんどのがん死は、亡くなるまでに年月がある。そもそも、がんの予後を正しく予測することは困難。しかし、治る可能性が高いのか低いのかは、予測できる場合のほうが断然多い。
人は、どんなに高齢になっても、がんで助からないと分かって、年齢だからやむを得ないと、死をすぐ受容できる人などいない。告知を受けた人は、最初のショック、落ちこみから、いろいろな心情的苦悩を経て、早い遅いの違いはあっても、やがて、その人なりの心の平穏を得るようになる。人は死を意識してから、人として急成長することが多い。
がんは、死因となるほかの病気とは、性質がまったく異なる。がんは、誤って発生したのではなく、もともと人の生命をコントロールするように仕組まれている。がんは他の病気と違って、注意しても予防できない運命的要素が強い。がんは、半年前とか1年前に発生したということはなく、20年も30年も前から始まっている。
進行したがんは、目に見えるリンパ節やがんの周辺の組織をどんなに広く切除しても、目に見えないがん細胞がどこかに転移しているため、早かれ遅かれ再発する。
高度進行がんについて、何の治療もしないのに、良好な状態で驚くほど長く生存する人が思ったより大勢いる。手術したものの数ヶ月内に再発した人のほとんどは、最初から手術適応がなかった。
患者には化学療法を積極的に行ない、高度進行がんでも積極的に手術する医師が、自分の親が進行がんのときには、化学療法も手術もしなかったという例がいくつもある。
なーんだ、そういうことだったのか・・・。そんな思いがしました。
がん手術に名医はいない。名医が手術したらがんが治るというものではない。がん治療医に必要なのは、経験と適切な治療法の判断力、そして豊かな心情である。
がんの免疫療法は、残念ながら、まだ研究段階にあり、実用にはほと遠いのが現実。
がん細胞は異物だといっても、もともと人体にある細胞が遺伝子の異常で形や性質に違いを起こして生じたもの。がん細胞ががん抑制遺伝子の作用が弱いために生き残っても、ほとんど免疫力で死滅してしまう。がんができたというのは、自分の遺伝子を変えることで、免疫力の攻撃を逃れ通したツワモノ集団ができたということ。免疫力をくぐり抜けて出来たものを、免疫力の強化でなおそうというのが免疫療法である。だから、効果は期待できない。
つまり、もともと免疫力を逃れてがんになっているので、がん細胞は免疫力に対する強い抵抗力をもっている。
がんの末期患者は、なんでもいいから、好きなものを食べたほうがいい。食べ物の内容にあまりとらわれ過ぎてはいけない。余命の限られている人にとっては、「やりたいことをする」のがすべてだ。仕事、趣味、著述であれ、最後の整理業務であろうと、自分のやりたいことを体力の続くかぎりやること。これが人生を生き抜くうえでもっとも大切。副作用の強い抗がん剤療法や入院による代替療法を続けたあげく、死を迎えるべきではない。
がんの患者に対して、「元気を出さないとダメ」「がんばって」などの言葉をかけるべきではない。死に近づきながら生きているのに、これ以上、何をどうしろというのか、
お見舞いは患者が元気なうちにするべき。体調の良くない人に、いろんなことを長々と話しかけてはいけない。
私は、父をがんで亡くしましたので、がんについては他人事(ひとごと)ではありません。この本は、とても実践的で、参考になりました。私は40歳になってから年に2回、人間ドッグに入っていますが、それは、私にとって骨休めと読書タイムを確保するためだと割り切っています。平日の夜、じっくり本を読むということは、意識的につくり出さないと、とてもうまれませんからね。弁護士を30年以上していると、自分の時間を大切にしたくなるものです。来年、私も還暦になります。自分でも信じられませんが、せめて気持ちのうえだけでも若さを保っていきたいものだと考えています。
2007年12月27日
いつまでもデブと思うなよ
著者:岡田斗司夫、出版社:新潮新書
1年で50キロの減量に成功したというのです。すごいことです。写真をみたら、ますますそのすごさが分かります。48歳で体重117キロが67キロになったというのです。ちょうど、今の私の体重になったわけです。私は70キロになりそうでした(胴まわりが2センチも増えてしまいました)ので、減量につとめています。65キロにまで落とすのを目標としています。
絶食したわけではない。脂肪吸引もしていない。スポーツジムにも通っていない。特別のサプリメントも飲んでいない。それで、50キロの減量に成功した。なぜ?
ダイエットをはじめた1年間について、辛いことより楽しい思い出の方が多い。これは負け惜しみではないようです。ダイエットに成功したことにない人には分からないかもしれない。でも、ガンガンやせていくにつれて変わっていく自分。変わっていく周囲の見る目。このうえなく楽しく、エキサイティングな体験だった。
とくに週1キロずつ減りはじめた3ヶ月間の変化は想像を絶した。どんどん体が軽くなっていく。走っても息が切れない。階段を駆け上がれる。まるでスーパーマンにでもなっていく気分だ。若返るとは、こういうことかと感動の毎日だった。
いやあ、すごいですね。ぜひ、私もその感動を味わいたいものです。
成功するダイエットは楽しい。
一つ目、なぜ始めると、注目され、急にもてるようになる。
二つ目、自分に自信がつく。
三つ目、他人からの評価が変わる。「デブがなに言ってるんだ」という反感が消える。
四つ目、自分の人生をコントロールできる。
今は、見た目主義社会である。家柄や学歴より、見た目が重視される。
ダイエットの第一段階、助走は、記録をつけること。朝・昼・晩そしておやつも何を食べたか記録する。体重も毎日のように計る。これだけで、5ヶ月間に10キロも体重が減った。
第二段階は、カロリー計算する。まだカロリー制限しなくていい。
第三段階でカロリー制限する。たとえば、王族のような食事をする。えっ、何?贅沢する。もったいないとは考えない。食べたいものの、真ん中、一番いいところだけ食べて、あとは捨ててしまう。
平均1日1500キロカロリーを実現する。毎日、水を2リットル飲む。そして、低カロリーでおいしく食べられるものをいくつかもっておく。これが勝負だ。
サプリメントの代わりに著者がすすめているが、ミネラル豆乳ダイエット。豆乳200cc、野菜ジュース200ccを混ぜて、朝食がわりに飲む。これを飲むと、不思議に食欲が抑えられるそうです。私も今度ためしたみることにしましょう。
もう少し食べたいな、というところで食べるのをやめる。10分ほどたつと、ちょうど満腹になる。ちょうど満腹というところまで食べてしまうと、10分たつと食べすぎでちょっと苦しくなる。満腹感を出すセンサーは胃袋の上部にあるので、満腹サインは10分ほど遅れて出てくる。
太っている人は、常に頭だけの食欲に忠実に生きている。しかし、身体からの食欲には無頓着だ。スリムな人は、身体の食欲に忠実に生きている。ダイエットをすすめると、食べ物の好みが変わってくる。これは、身体のかすかな欲求を感じているということだ。
そう。食べるときの注意は、身体が求めなくなったら、そこでストップするということ。ひとくち食べるたびに味わい、自分はあとひとくち、本当に食べたいだろうかと感じながら食べるのだ。欲しくなくなったら、食べるのを止めればいい。それでダイエットは完成する。
このダイエットは、人生そのもののコントロールと同じこと。当たり前のことを当たり前に繰り返す。なるほど、なるほど。すごく合理的な発想なのに、すっかり感心してしまいました。
(2007年8月刊。700円+税)
2007年12月28日
脳と心で楽しむ食生活
著者:家森幸男、出版社:NHK生活人新書
世界25ヶ国、61地域をまわって、のべ1万6000人の血液と尿そして食事のサンプルを集めたというのですから、すごいものです。
男女間の平均寿命は8年以上あるが、その差は心筋梗塞にかかる率と関係が深い。だから、大豆や魚を毎日しっかり食べることで寿命をのばすことができる。
楽天的に生きる人は、そうでない人に比べて、心臓死に至る確率は45%しかない。ナンクルナイサーと沖縄では言うそうです。なんとかなるさの精神が大切なんです。
脳梗塞が起こりやすくなったのは、高脂血症や糖尿病が増えたため。
脳卒中と食事との関係を調べるため、100%脳卒中を起こすラットをつくりあげたそうです。そのために5000匹のラットが飼える研究室をつくったというのですから、学者の世界も大変ですよね。5000匹ものラットを飼っている状況を想像すると、ゾクゾクしてきます。
100%脳卒中を起こすラットに食塩を与え続けると、100日以内に確実に脳卒中になる。ところが、一緒に大豆や魚などのたんぱく質を与えておくと、脳卒中にならずに長生きすることができる。
コレステロールは多すぎても問題だが、少なすぎても体に悪影響を及ぼす。
長寿国のグルジアでは、肉はゆでたり蒸したりして脂肪分を除いて食べている。また、塩でなく香辛料をつかう。そして、グルジアでは、とにかくヨーグルトをよく食べる。朝昼は、ドンブリ一杯ほどの量。ヨーグルトは、乳糖が乳酸になっているので、お腹にやさしく、栄養分の吸収が良く、カリウムもとれる。
長寿のマサイ族の食生活は食塩がなかった。そして、ひょうたんに牛の尿とすすを入れたうえで牛乳を注いで、ヨーグルトをつくり、1日に3リットルも飲んでいる。これで、ナトリウムのほかカリウム、カルシウム、マグネシウムもとっている。
さらに、牛の首を刺して血をとり、発酵乳に混ぜて飲む。血を飲んで鉄分を補給し、ビタミンCをとる。マサイ族は食塩をとらないから、その汗がしょっぱくない。ふえーっ、そうなんですか・・・。
ブドウやナッツやザクロにはポリフェノールが含まれているので、身体にいい。
塩分を過剰にとっているチベット人は50代に亡くなるので、60歳以上は少ない。しかも、突然死が多い。これは心筋梗塞が多いということ。
魚のタウリンをわずかとるだけでも、血圧を下げ、脳卒中や心臓死を予防できる。
日本の女性は心臓死やがんによる死亡率が世界一少ないので、全体の死亡率を下げ、長寿になっている。
糖質制限食をなんとか続けています。お米、めん、パスタは、なるべく食べないようにしていますが、知らない店に入って昼食をとろうとするときが困ります。ご飯を全然食べないと不審がられても困りますので、三口ほどは食べることになります。
一ヶ月ほどたち、今、なんとか66キロ台に突入することができています。70キロになろうとしていたことからすると、3キロはやせたことになります。お腹が空きますので、そんなときには緑茶を飲んでごまかします。コーヒーも砂糖とミルク(植物性油のまがいもの)は入れないようにしました。目標の65キロ台になるまで、引き続きがんばるつもりです。
本日が御用納めです。新年は1月7日から始めます。皆さん、どうぞ良いお年をお迎えください。新年が世界と日本の平和にみちた年になりますように・・・。
(2007年9月刊。700円+税)
2008年01月28日
ヒトは食べられて進化した
著者:ドナ・ハート、出版社:化学同人
ほとんどの霊長類は、夜、集団の仲間が休んでいるあいだに子どもを産む。夜のあいだに出産すると、雌は集団と一緒に再び移動しなければならなくなる前に、陣痛、分娩から赤ん坊の最初の世話まで、ゆっくり時間をかけてすることができる。そして、翌朝には、仲間と合流して、食物をあつめるための移動に出かけていける。出産直後に取り残される心配はないし、捕食者から攻撃を受ける危険も減る。
人間の赤ん坊も、ほとんど夜に生まれている。だいたい午前2時から3時のあいだにはっきりしたピークがある。これは、集団という安全な場所での出産が必要だった遠い昔に記憶が今に引き継がれているのだろう。うむむ、そういうことだったのですか・・・。
パタスモンキーの集団は小さく、開けたサバンナという生息環境に置かれているため、とくに夜間に攻撃を受けやすい。また、夜間出産をすると、においが立ちこめるので、暗闇の中で腹をすかせて待ちかまえている捕食者たちにメスのパタスの位置を悟られてしまう。だから、日中出産をする。
ヒト科を守ってきたのは、音を交わすことによって仲間に警告したり、挨拶したり、結束を固めたりする能力だった。
初期ヒト科は、ネコ科、イヌ科、クマ科、ハイエナ科、猛禽類、爬虫類にとって、おいしい食材だった。初期ヒト科は二足歩行していた。初期ヒト科は声を出して意思を伝えあっていた。初期ヒト科は集団で暮らしていた。初期ヒト科の脳は、数百万年をかけて大きくなっていった。
メスに対するオスの優位性は、霊長類社会に浸透している特性の一つ、などでは決してない。伝統的な社会の多くでは、権力の配分はずっと平等主義的だ。たとえば、カラハリ砂漠のクン・サン族や中央アフリカのムブティ・ピグミー族のような熱帯狩猟採集民では、家族内でも公の場でも、男女間では、かなり等しく権力を分けあっている。
続いて、笑ってしまう話を一席。アフリカでキリスト教の布教が始まったころの話です。宣教師向けに書かれていた、ニシキヘビに出会ったときの心得です。ニシキヘビは人間よりも速く走る。すべきことは、地面の上に仰向けに寝そべり、両脚をそろえ、両腕とも身体の横につけ、頭も完全に地面につける。すると、ニシキヘビは、ヒトの身体の下に頭を押しつけようとする。少しでも隙はないかと試しているのだ。冷静を保つこと。少しでも動くと、身体の下に入りこみ、とぐろを巻きつけて絞め殺そうとする。しばらくすると、ニシキヘビはもぐり込もうとするのをあきらめ、恐らく何の前置きもなく飲み込もうとする。たぶん片方の脚から始めるはずだ。でも冷静さを保ち、脚は飲み込まれるままにしておく。まったく痛くはないが、時間がかかる。気が動転してもがき出すと、ニシキヘビは即座にとぐろを巻きつける。冷静さを保っていると、飲み込まれ続ける。膝くらいまで飲みこまれるまで辛抱強く待つ。それから、注意深くナイフを取り出し、ニシキヘビの口のふくらんだ方に差し込んで、裂け目から一息に切り裂く。
うひょう、嘘でしょ。こんなことって、冷静になって出来ませんよね。ニシキヘビは体重90キロ、身長が5.8メートルもあります。
初期ヒト科は声を出して意思を伝えあっていた。初期ヒト科は集団で暮らしていた。けれども、ヒト科は食べられるのを待ってぼうっと突っ立っていただけではなかった。生き続けるのは、あらゆる生き物の目標だ。
ホント、世の中には知らないことがたくさんありますよね。
あるところで私が昨年500冊以上の単行本を読んだと書いたところ、同期の親しい弁護士から、「あんたもそろそろいい年齢(とし)なんだから、そんな難行苦行はやめたほうがいいよ」というありがたい忠告を受けました。ところが、本を読むというのは、私にとって苦しいなんてことではまったくありません。それどころか、片時だって本を手放したくない、喜びにみちた行為なのです。知るって、楽しいことなんです。こうやって書評を書き続けているのも、その楽しさをなるべく大勢の人に分かちあいたいと思っているからです。そんなわけで、今後とも書き続けます。
(2007年7月刊。2200円+税)
2008年02月20日
腸内リセット健康法
著者:松生恒夫、出版社:講談社α新書
大腸内視鏡検査などを専門とする消化器内科医のかいた本ですが。なるほどなるほど、とうなずくところが多かったので、紹介します。
私は幼いころから胃腸があまり丈夫でないと思ってきたのですが、あるときから、胃はフツーだけど、腸のほうが弱いんだと思うようになりました。人間ドッグに入ったとき、下腹に聴診器をあてたドクターが、腸のぜん動運動が通常人より弱いと指摘したのです。なーるほど、そういうことだったのかと、そのとき納得することができました。それは、異常があるというより、ヒトの個性だという指摘でした。
著者が大学を卒業した1980年ころには大腸の病気はそれほど多くはなかった。ところが、それから20年たった2003年になると、女性のガン死のなかで大腸ガンが1位、男性でも4位となり、大腸の疾患は増加の一途をたどっている。
食物繊維が豊富で、動物性脂肪をとることの少ない従来の日本型の食生活から欧米型の食生活へ移行したことがその原因とみられている。
ぜん動運動が適切になされず、低下している腸の状態を停滞腸という。内視鏡でみると、健康な腸は美しいピンク色をして弾力にとむ管なのだが、停滞腸は色がくすんで形も弾力が失われ、ダラっとしている。
停滞腸による便秘にともなってガス腹になる。お腹にたまるガスの量は、多い人だと大型ペットボトル2本分、つまり2〜3リットルにもなる。ひぇぇ、す、すごーいです、これって。
下剤を多用しても停滞腸は治らない。センナ、アロエ、大黄などのアントラキノン系の下剤を頻繁につかっても大腸メラノーシスという症状を起こしてしまう。
日本人の腸は欧米人の腸に比べて長い。ところが、長いはずの日本人の腸が短くなる傾向にある。欧米人のS状結腸よりも湾曲が大きく、その分だけ長かった。そのS状結腸が短くなった。
S状結腸は消化・吸収を終えた食べ物が大腸を経由して直腸から便として排出される前に、排出の順番を待たせるための調節をしている。このS状結腸が短くなると、便を保つ力が弱くなる。すると、一度に出る便の量が減り、回数は増えることになる。
日本人が長寿であるのは、食物繊維をたっぷりとり、良好な腸内環境を維持してきたからだ。腸の中で重要な働きをする食物繊維が慢性的に不足したら、ぜん動運動する腸の力は弱まり、腸管のなかに老廃物や有害物が停滞することになる。その結果、腸内細菌のうち善玉菌は減少して悪玉菌が増え、便秘や下痢をうみやすい腸内環境になってしまう。
乱れた食生活は便秘になる。便秘をすると、食べたものに含まれる添加物などのガン化を促進する物質が腸に長く留まることになって、ガンが発生しやすくなる。便秘によって腸内で大腸ガンが増えている可能性は否定できない。
腸には、脳を介さない独自の神経システムがある。小腸と大腸をあわせた腸のなかには脳と同じように神経系や内分泌系の組織が存在し、1億個もの神経細胞がある。それは脳にある神経細胞100億個に次いで、断トツに多い。だから、腸は「第2の脳」と言ってよい存在だ。
腸を大切にして、健康で長生きしたいものです。腸に良いレシピまでついていて、とても参考になる本でした。
いま、私の体重は65キロほど。瞬間的には64キロ台になることもあるのですが、なかなか65キロで安定してくれません。医師からは62キロを目ざせと言われています。食事の量を減らしていますので、いつもお腹をすかしていますから、毎回の食事(といっても昼と夜の2回のみですが)が待ち遠しくてなりません。
ところで、20年以上も泊まっている西新宿の外資系ホテル(ヒルトン)のフロントでチェックインするとき、クレジットカードの刻印を求められるようになりました。高い年会費も払ってクラブ会員にもなっているのに、今さら一見客みたいに支払能力チェックするのはどうして?と訊くと、奥から若い男性が出てきて、みなさんに一律にお願いしていますと居丈高な対応です。東京には別に定宿みたいなホテルが二つありますが、そのうちの一つなんかは、名前を言うだけですぐに部屋に案内されます。常連客と一見客とを区別して扱うのはサービスの基本だと、私は思うんですけど・・・。フロントの対応に疑問を感じて、これからはあまり利用したくないホテルだと思いました。ところが、この外資系ホテルは早朝からプールで泳げて好都合なのです。どうしよう・・・。
(2007年12月刊。800円+税)
2008年03月19日
巨乳はうらやましいか?
著者:スーザン・セリガソン、出版社:早川書房
Hカップ記者が見た現代おっぱい事情、というサブ・タイトルのついた本です。男の私にはHカップと言われても、まったくピンときませんが、巨乳用なのでしょうね。
Hカップに魅了されるのは人間ばかりではない。友人の飼う体重90キロの山羊は、著者が頭をなでると、右のおっぱいを夢中になってかみ、歯型を残した。ヒトと話しのできるメスゴリラのココは、おっぱいに目がなかった。女性トレーナーが訓練していると、ココは、しつこく乳首を見せろと身振りで女性に迫り続けた。
人間のメスだけが動物王国のなかで唯一、乳房をもっている。ほかの哺乳類のバストは、妊娠したときと授乳しているときしか、ふくらまない。Hカップの巨乳は、類人猿のなかで突出している。巨乳は細身のからだを前提としている。
よきにつけ悪しきにつけ、バストは女性であることをひと目で伝える器官であり、女らしさの象徴である。男性は女性の脚、目、お尻をほめて見とれる。しかし、男性の想像力のレベルを上昇させるインスピレーションを与えるのは、おっぱいである。
最近の研究では、バストの大きさとウエスト・ヒップのバランスは、これは女の子を測る物差しと言われるが、つかう相手を探している男性が最重要事項として知っておかねばならないことだということが明らかになった。どの文化においても、それは真実で、流行にも左右されない。脂肪をたっぷり乳房に貯蔵している女性は男性にとって魅力的にうつり、彼女はもっとも食糧を得ることができた。栄養の行き届いた女性は、より多くの子孫を残すことができる。
乳房という器官は、乳腺の束を脂肪で包みこんだものにすぎない。乳房の成長は、最大4年間にわたって続く。どれほど小さな乳房にも、乳腺葉と呼ばれる束が15〜20ある。乳腺葉には、ごく小さい腺房と呼ばれる粒が何千個とついている。
腺房でつくられた乳汁を授乳期間中に乳首から出す。授乳期間中には、2ミリ以下の細い乳管に乳汁洞と呼ばれる小さな貯蔵場所ができることで、乳房は膨張する。乳房は乳房組織を保護するための脂肪と、それら全体を包みこむ皮膚の関連組織からできあがっている。それを胸部にくっつけているのが靱帯である。ほとんどすべての女性の乳房は左右非対称である。乳房の形は、遺伝子と体脂肪によって決まっている。
アメリカだけでなく、世界中の女性が美容整形に夢中だ。美容整形手術の4分の1は世界30か国で行われていて、とくに豊胸手術に励む女性の多いのが、アメリカ、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、フランス、ドイツ、ギリシャ、スペイン、そしてスイス。オーストラリアでは1日に100件の美容整形手術が行われていて、その大半が人工乳房を入れるもの。男の私からしても、その気持ちは分かります。
豊胸手術は生理食塩水かシリコンを入れる。その合併症として、皮膜の拘縮として知られる、筋肉や結合組織の硬化。免疫反応が起きて、人工乳房を入れた疵痕組織周辺が収縮し、ときには岩のように固くなってしまう症状が出る。
大半の豊胸手術は、生理食塩水を満たしたシリコンフォームをつかっている。3000ドルから6000ドルの費用がかかる。そして、年間6万人の女性が人工乳房を取り出している。副作用が出たら、やはり困りますよね。
ところが、減胸手術もある。乳房が大きすぎて嫌だという女性もいるわけなんですね。この減胸手術は、完全に回復するまでに1年はかかり、かなりの苦しさをともなう。
乳房は文化なのだ。たかが乳房、されど、乳房である。
女性の気持ちが少しだけ分かったような気分になる本でした。
(2007年10月刊。1400円+税)

