弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

日本史(奈良)

2017年1月 9日

正倉院 宝物

(霧山昴)
著者 杉本 一樹 、 出版  新潮社

 校倉造(あぜくらづくり)の巨大な高床式(たかゆかしき)の倉庫として有名です。
 奈良・平安の当時、日本文化が生みだした宝物をたくさん収蔵していますが、そのなかには遠くペルシアなどから渡来してきたものもふくまれています。国際色豊かな8世紀の文物が当時の姿で残っている、まさに宝庫です。
 バンジョーのような形の楽器があり、古琵琶もあります。いずれも見事な装飾です。
 奈良時代は、囲碁と双六が大流行していた。双六は、賭博に傾きやすいとして、持統天皇は禁止令を出し、何度も取締の対象となった。
 先の国会で自民・公明・維新が多数の横暴でカジノ法を成立させてしまいました。人の不幸で金儲けしようという亡者集団だというほかありません。こんな政権が子どもたちに学校で道徳教育を押しつけているのですから、世の中に間違いが多くなるのも当然です。
 軽業をしている人や、大道芸人を描いた絵もあります。みんな楽しそうですよ。
 その微細きわまりない細工には声が出ないほどです。昔の人は偉かったとしか言いようがありません。ぜひ、一度、実物を手にとって(というのは無理でしょうが・・・)じっくりと拝んでみたいと思いました。

(2016年12月刊。2000円+税)

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